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1997 Fiscal Year Annual Research Report

ポストモダン観光に関する社会学的考察

Research Project

Project/Area Number 09610216
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKobe International University

Principal Investigator

前田 武彦  神戸国際大学, 経済学部, 助教授 (40229307)

Keywordsポストモダン観光 / 次世代型観光 / エコ・ツーリズム / 産業観光
Research Abstract

1.2年研究の前半にあたる本年度は、(1)観光現象におけるポストモダンを考察するにあたって、従来の観光形態にはない新しいタイプの観光旅行(すなわち次世代型観光)を暫定的に類型化し、(2)日本国内で実施されている次世代型観光の具体的事例数例を実地踏査した。次年度、さらに実地調査事例を増やし、次世代型観光の現状を把握することで、観光現象におけるポストモダンの理論的な体系化をめざしたい。
2.次世代型観光には、エコ・ツーリズム、エスニック・ツーリズム、秘境観光、産業観光、その他がある。本年度はこのうち、エコ・ツーリズムと産業観光に関する調査が実施された。
3.エコ・ツーリズムとは、観光客が自然環境に与える影響を最小限にとどめながら、観光客自身が環境への理解を深めて、自然保護の意識を高めることが期待されている観光の形態である。ハイキング、トレッキング、カヌー、乗馬などが中心であり、比較的体力を要する観光であるが、近年は若い女性に人気がでている。
4.近代工業をささえた工場・建造物などやその遺址を近代遺跡と呼ぶが、それを観光資源として見学するのが産業観光である。鉱山跡など観光施設として改装整備されている例もあるが、群馬県旧官営富岡製糸工場のように、当時の建造物がほぼ現存している例もある。ただ観光対象としては古代遺跡への志向が根強く、近代遺跡を対象とする産業観光はその展開が緒に就いた段階である。
5.次世代型観光は、従来の名所旧跡周遊を基本とするマス・ツーリズムとは異質である。一定人数以上の集客がないため、大手旅行社の場合、採算がとれず商品化しにくい。そのため次世代型観光の担い手は小規模の旅行社やクラブが中心であり、旅行企画者が手づくり感覚で、小人数の参加客を相手に運営していることが多い。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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