1998 Fiscal Year Annual Research Report
ニューカマーの子どもたちに対する教育支援の研究-大都市圏におけるフィールド調査から-
Project/Area Number |
09610242
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
志水 宏吉 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (40196514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 浩明 中京大学, 社会学部, 助教授 (60288438)
酒井 朗 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (90211929)
近藤 邦夫 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40095790)
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Keywords | ニューカマー / 教育支援 / 学校文化 |
Research Abstract |
平成9年度においては、首都圏の3地域(東京都新宿区・神奈川県横浜市・神奈川県大和市)を調査フィールドとして設定し、同年秋より各地域の特定の小学校において、フィールドワークを行った。その成果は、翌年11月に開催された日本教育社会学会において報告されている(発表タイトル「見えない外国人ーニューカマーと学校文化」)。 見いだされた結果として注目されるは、いずれの小学校においても、ニューカマーたちの存在が見えにくいことであった。これには、彼らの同化を促進しようとするわが国の学校文化のみならず、彼らを特別扱いをせず、問題は個人の努力によって解決可能だとする、教師たちの教育観が大きくかかわっていることが示唆された。 平成10年度の秋以降、調査は第二段階を迎えており、現在各地で、ニューカマーの親たち(中国・韓国などの東アジア系、ブラジル・ペルーなどの南米系、ベトナム・カンボジア・ラオスのインドシナ系)を対象としたインタビュー調査が継続中である。
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