1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09610252
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
天野 正輝 京都大学, 教育学部, 教授 (90024992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 聡一 京都大学, 教育学部, 助手 (90293852)
田中 耕治 京都大学, 教育学部, 助教授 (10026619)
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Keywords | 総合学習 / 教育評価 / 総合的な学習 / 教育課程 / カリキュラム / 授業研究 |
Research Abstract |
研究の一年目にあたる本年度は、まず、「総合的な学習」を長期間にわたって実践してきた伝統校(奈良女高師附属小学校、明石女子師範附属小学校など)に関する文献を中心に、総合学習の歴史的変還とその中での教育評価に関する文献のリストをつくりはじめ、それと並行して、総合学習と教育評価を分析する枠組を再構築するための理論的検討をおこなった。 また、現在の教育評価実践の実際を記録・分析をするために、「総合的な学習」の教育実践をおこなっている、奈良女子大学附属小学校、和光小学校、兵庫県三木市立口吉川小学校をそれぞれ数回訪問し、公開授業を中心に関連資料の収集、授業のビデオ記録をおこなった。この授業記録は、授業の展開を中心に表にまとめ、今後さらに分析を加えるための基礎資料とする。 総合学習は、今日進行している教育改革においても、個性の尊重や体験的な学習の重視などで協調されているが、既存の教科枠を再編するものでもあるために、そこにはさまざまな問題が発生してきている。ここでの争点を、上述の研究とオーバーラップさせながら整理するという作業も並行しておこなっている。 以上の成果は、研究の中間的なまとめも兼ねて、基礎的な記録のデータを中心に小冊子にまとめる予定である。また、平成10年4月に行われる、日本教育学会・課題研究「教育課程改革の課題」公開研究会においてもその成果の一部を検討する予定になっている。 研究の2年目にあたる平成10年度は、総合学習分析の理論的枠組深化の上に、さらに実践記録を収集して、それと照らし合わせて検討し、上述の作業をさらに進める計画である。
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