1997 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカのプロフェッショナル・スクールのカリキュラムと教授法に関する基礎的研究
Project/Area Number |
09610288
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Poole Gakuin University |
Principal Investigator |
山田 礼子 プール学院大学, 国際文化学部, 助教授 (90288986)
|
Keywords | アメリカ / プロフェッショナル・スクール / 職業型大学院 / ビジネス・スクール / カリキュラム / 成人教授法 / アンドラゴジ- |
Research Abstract |
我が国でも職業型大学院の充実と発展は、生涯学習社会への移行の流れのなかでも重要な課題であるが、まだ発展段階にある。今後の課題として、高度な職業人を養成する「職業型大学院」のカリキュラムの開発と教授法の確立が必要であろう。アメリカのプロフェッショナル・スタールで実施されている専門職養成を目的としたカリキュラム・教授法は日本の職業型大学院の今後のモデルとしての可能性があるのではないかという問題意識を持ち、アメリカのプロフェッショナル・スクールのカリキュラムと教授法を調査研究した研究目的=現職の職業人を対象としているビジネス・スクールの事例を通して、アメリカのプロフェッショナル・スクールのカリキュラム内容と教授法の明確化。 事例調査=ペパ-ダイン大学カリフォルニア州マリブ市に位置する博士号授与大学で社会人対象のプロフェショナル・スクールのカリキュラムが充実している。 調査結果=(1)ビジネス・スタールのプログラムは、学生の現在の職位、経験を考慮にいれた階層別プログラムを提供し、こうした学生のニーズを詳細に分析したうえで、細分化したコースを編成することで、専門職教育であるマネージメント教育の学習効果を高めるように意図している。 (2)カリキュラムにおいては、企画、財務分析、評価に代表される道具的領域、リーダーシップ、コミュニケーション、動機づけに代表される表出的領域そして問題解決、意志決定が含まれる一般的傾域から成る3領域がバランスよく考慮され構築されている。さらに、この領域にしたがって開設された科目内容に適切な手法として、伝統的な講義形式、ディスカッション形式、そしてケース・スタディ等のパッシブ教授法、あるいはシミュレーション、経験学習等のアクティブ教授法がそれぞれ活用されている。
|
-
[Publications] 山田礼子: "アメリカのプロフェッショナル・スクールのカリキュラムと教授法" 生涯学習研究年報. 3. 1-16 (1997)
-
[Publications] 山田礼子: "アメリカのプロフェッショナル・スクール(仮題)単著" 玉川大学出版, 3009(予定) (1998)
-
[Publications] 山田礼子: "大学と生涯学習:ポスト生涯学習社会へ向けて(仮題)" 関西学院大学出版, 未定(共著) (1998)