1999 Fiscal Year Annual Research Report
思春期学習障害児を対象とした「環境対話教育」のキャンプ効果
Project/Area Number |
09610299
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Research Institution | KURASHIKI CITY COLLEGE |
Principal Investigator |
平山 諭 倉敷市立短期大学, 保育学科, 助教授 (50173266)
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Keywords | LD児 / 学習障害児 / 環境対話法 / 環境対話教育 / 思春期 |
Research Abstract |
平成11年7月30日(金)〜8月1日(日)の日程で、岡山市立少年自然の家(岡山市日応寺4)にて、「思春期学習障害児を対象とした『環境対話教育』のキャンプ」を実施しました。主なプログラムとして、(1)グループワーク(2)ユーリズミックス(3)認知・言語(4)思春期プログラムを設定し、こうしたなかから下記のような指導上のポイントが整理されました。 (1)身体イメージを高める身体運動、(2)収納を工夫した整理・整頓・分類 (3)叱るよりは後処理の仕方の援助、(4)環境刺激の強調と除去 (5)反抗期の認知、(6)今の発達ニーズの発見 (7)友達関係におけるプライドの保障、(8)父親の父性の大切さ (9)人の物と自分の物との区別、(10)結果だけではなくプロセスヘの賞賛 (11)具体的・実際的な説明、(12)与える側ともらう側の区別 (13)見通しをもった行動を示唆、(14)因果関係、原理原則の説明と理解 (15)いくつかのテクニックによる大脳新皮質の活性化 (16)進路・就職・恋愛など将来の話による方向付け (17)待つこと、耐えることへの慣れ、(18)人間相互の補い合いの理解 (19)保護者とのつながっている感覚の演出 (20)性の問題と善悪との関係のアドバイス 平成9〜11年度のキャンプ開催で発見された思春期学習障害児への教育方法は多岐にわたるため、さらに詳しい研究成果は研究発表〔図書〕の平山担当分にまとめています。
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