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1997 Fiscal Year Annual Research Report

高度情報化社会における新しい子育てネットワーク形成に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 09610300
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNational Women's Edication Center

Principal Investigator

中野 洋恵  国立婦人教育会館, 事業課, 研究員 (60155786)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中澤 智恵  東京学芸大学, 教育学部, 助手 (00272625)
中山 実  東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
伊藤 眞知子  国立婦人教育会館, 事業課, 研究員 (00280511)
Keywords育児 / 育児情報 / 育児雑誌 / 子育てネットワーク / インターネット / 母性神話 / 母親グループ / 情報誌
Research Abstract

今年度は2年計画の1年次として、育児情報が多様化、個別化するなかで、活用されているメディア媒体とその内容を明らかにすることを目的として、市販の育児情報誌、地域における母親グループの編集による育児情報誌、インターネットを利用した育児情報についての資料収集及び分析を行うとともに、情報誌発信に関わっている担当者に対するヒアリング調査を実施した。得られた主な知見は以下のとおりである。
1.雑誌という媒体が、育児分野に参入し大きな情報源となっていくのは1960年代半ば以降。それまでの婦人雑誌の中の部分的な記事から育児だけを内容とした、独自の雑誌として創刊があいついだ。育児雑誌の盛況の背景には、母親の育児意識の変化、小児科医の小児保健の重視、企業による育児用品の商品化があげられる。
2.80年代に入ると、指導型育児、母性神話への疑問が出され、育児情報誌の内容が変化し、90年以降は多様化するニーズへの対応が求められるようになってきた。こうした動きの中で、子育て中の母親自身が取材、編集する育児情報誌が各地で作られ始めている。これらの雑誌の特徴は、母親の目から見た地域に密着した情報に力点が置かれていること、子どもに関する情報だけでなく、育児をしている母親についての情報も重視されていること、さらに、“子どもの育てやすさ"という視点から、住んでいる地域を見直していく方向性を持っていること、等があげられる。多様なニーズに対応するために市販されている全国誌も、読者参加型の紙面づくりと内容構成が変化しつつある。
3.また、インターネットの普及によって、育児関係のホームページが開設され、新たなメディアとして注目されるようになっている。しかし、内容、維持・管理体制、スクリーニング等、様々な課題を抱えており、今後の充実が望まれる。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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