1997 Fiscal Year Annual Research Report
アカデミックな教科と職業教科との統合に関する基礎研究--アメリカの中等教育を中心に--
Project/Area Number |
09610301
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
金子 忠史 国立教育研究所, 国際研究・協力部, 部長 (80000058)
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Keywords | 中等教育 / ハイスクール / コア・カリキュラム / 職業教科 / キャリア教育 / 就学から就職への機会法 / 連邦教育省 / 全米州教育委員会 |
Research Abstract |
平成9年度は、研究目的に即して、 1.米国におけるコアカリキュラムの基本的な理念、その各類型別の歴史的な沿革と発展過程、特に職業を中心とする統合コアカリキュラムの内容的な構成とその特徴についての研究分析のための基本的な文献・資料の購入・収集と分析を行った。 2.1970年代に椎進されたキャリア教育との比較検討を基礎に、1990年代に展開されている職業キャリア教育の文献資料調査を踏まえて理論・政策・実践について分析・検討を行うとともに、1994年に制定された「就学から就職への機会法」に基づいて、連邦レベルで展開されている職業キャリア教育の背景にある教育政策・指針、教育理論、経済界・実業界の提言や勧告などを全般的に把握するために、別に連邦教育省の政策資料、教育法規、研究調査資料経済団体や財団、諸種の全国的な教育団体や教員組合、全国州知事協会や全米州教育委員会(ECS)等の職業キャリア教育に関する提言集や勧告書を購入・収集し、分析した。 3.職業キャリア教育の政策理論の立案・分折・評価を行っている連邦教育省の教育研究・改善部局(OERI及び各州や地方の実践に関する情報を分析・検討を行っている全米州教育委員会のそれぞれの機関に事前に連絡をとり、平成9年9月下句に米困に出張し、それぞれの機関の研究専門の責任者と面談し、当該研究計画のレビューを受けた。また労働省長宮の必修技能委員会(SCANS)が確認した三つの基礎的な技能、(1)読み・書き,算の墓礎学力、(2)思考技能、(3)責任、自尊心等の個人的な資質、及び五つの能力、すなわち(1)資源の配分、(2)対人関係の技能、(3)情報処理、(4)システムの運用、(5)テクノロジーの活用と応用をCD-ROMのプログラム化して、連邦職員に適用している実態を見聞した。
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Research Products
(1 results)