1998 Fiscal Year Annual Research Report
アカデミックな教科と職業教科との統合に関する基礎研究-アメリカの中等教育を中心に-
Project/Area Number |
09610301
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Research Institution | Aoyamagakuin University |
Principal Investigator |
金子 忠史 青山学院大学, 文学部, 教授 (80000058)
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Keywords | 中等教育 / ハイスクール / コア・カリキュラム / 職業教科 / キャリア教育 / 就学から就職への機会保証法 / 連邦教育省 / 全米州教育委員会 |
Research Abstract |
平成10年度は,研究目的に則して,1.米国におけるコア・カリキュラムの基本的な理念,その各類型別の歴史的な沿革と発展過程に関する基本的な文献・資料の購入・収集と分析研究を継続発展させ,その考察検討の結果を,別掲論文で中心教科,共通必修及び統合の3つのコアの類型について分析した。また前年度に実施した連邦教育省の教育研究・改善部局(OERI)及び全米州教育委員会(ECS)における研究計画のレビューの結果を継続発展させ,過去2ヵ年の本研究の成果を報告書にまとめた。2.成果報告書の研究論文では,先ず第一に職業を中心とする統合コアの歴史的背景をたどり,1970年代に展開されたキャリア教育との対比で,1990年修正のパーキンズ職業教育法制定以後の連邦教育省の職業教育政策の理論とその骨格を明らかにし,統合政策の影響を究明した。3.第二にアカデミックな教科と職業教科との統合の内容的な構成と特徴を8つのアプローチの類型別に明らかにし,さらに1994年制定の「就学から就職への機会保証法」で規定された3つの学習モデルの各々の構成要素から,教科統合の枠組みを分析検討した。4.第三に各々の学習モデルに基づく教科の統合の実践事例,即ち学校モデルとしてキャリア・アカデミーを.仕事を基盤とする新しい試みである認知的な見習補習訓練(cognitive apprenticeship)を,両者の結合モデルでは,ボーイ・スカウトのLearninng for lifeを取り上げ,各々の評価と問題点を究明した。5.本研究で得られた新しい知見として, 「職業キャリア教育の復活」で示されるように,すべての生徒に進学と就職の機会を保証し,職業技能,アカデミックな技能及び雇用可能技能を統合する統合コアの実状を知り得た点である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 金子忠史: "「ボーイ・スカウトのlearning for life プログラム〜School-to-Work Programの展開を中心に〜」" 国立教育研究所 特別研究「学校と地域社会との連携に関する国際比較研究」,『中間報告書(II)』. 1-14 (1998)
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[Publications] 現代アメリカ教育研究会: "カリキュラム開発をめざすアメリカの挑戦" 教育開発研究所, 321 (1998)