1998 Fiscal Year Annual Research Report
学校選択の自由化と教育の活性化に関する実証的研究-現代イギリスの市場原理に基づく制度改革の分析-
Project/Area Number |
09610305
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Research Institution | National Center Test for University Admissions |
Principal Investigator |
山村 滋 大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (30212294)
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Keywords | UK / School Choice / Secandary School Admissions System / Open Enrolment / Education Policy / Secondary Education |
Research Abstract |
本研究は、イギリスの学校選択制度が学校教育の質・水準の向上に資するのか否かを、実証的に明らかにすることを課題とするものである。そのために、3年計画の2年目にあたる本年度は、イギリスの中等学校(公費維持学校:maintained schoolおよびグラント・メインテインド・スクール:grant-maintained school)の学校長1200校を対象として、調査票を作成し、送付した。なお調査票の作成に先立ち、初年度の成果である各地方教育当局の中等学校進学制度の類型化をもとに、対象とする地方教育当局を選定し、都市・地方および様々な類型の進学制度を有する当局が含まれるようにした。また、各進学制度を再確認するために、対象とする地方教育当局から1998年度用の進学案内書を収集した。次に、調査票の作成にあたっては、(1)研究代表者が1994年に実施した七つのLEAの中等学校長を対象とした調査の再分析、(2)イギリスの研究者等の行った先行調査の分析、(3)英国プリストル大学心理学科のP.ロビンソン教授との協議、を行った。その結果、(1)1994年との変化をみるために、1994年度の質問項目の大多数、(2)学校間の競争・協力関係、(3)父母と学校との関係、(4)学校内部の関係、(5)教育的・経営的努力と成果との関係、に関する質問項目を調査票に盛り込むことにした。 このほかに、最近の学校選択をめぐる中央政府の政策文書・法律等の収集も行った。
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