1998 Fiscal Year Annual Research Report
スリランカ民族問題のデータベース化と在日スリランカ人の動向調査
Project/Area Number |
09610312
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
足羽 興志子 一橋大学, 社会学研究科, 助教授 (30231111)
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Keywords | スリランカ / 民族対立 / シンハラ / 在日スリランカ人 / 遠隔地ナショナリズム / 開発型NGO / 人権型NGO / 文化政策 |
Research Abstract |
第2年度は次の3点を課題としていた。1、民族対立に関するスリランカ国内の資料収集とベース化。2、在日スリランカ人の個人史の聞き取りとネットワーク活動の調査。3、国際会議でのシンポジウム、講演等の開催。海外研究協力者の招聘と共同研究。 1に関しては、スリランカ発信のインターネットを中心に情報の収集を行った。また、スリランカ国内で活動するNGOについて、海外の団体、国内の団体、また両者が共同する団体等に分類して、歴史的変遷とそれぞれの活動内容の特色について詳細にまとめた。とくに後者の課題は、日本で可能なネット検索や知見者へのインタヴューだけでは不十分なため、それらについて詳しい研究協力者を招聘し共同研究を行った。しかし、当初予定していた海外図書館、研究所等を利用した資料の収集は入手・支払い方法等が煩雑なため、今回は資料の所在地を確認するだけに終わった。 2に関しては、前年のデータから在日スリランカ人および日本人による団体を複数抽出し、インタヴューを行った。また、タミル人、シンハラ人、学生、僧侶、ビジネスマン、政治活動家等に非公式に話を聞き、遠隔地ナショナリズムの両面を分析した。また「Engaged Buddhism」と民族対立の関係については、本年度3月の初のスリランカでの学会にむけた立案過程、問題点等を関係者にインタヴューを行った。 3に関しては、まず、平成10年6月、Associ ati on for Asian Studiesの日本支部学会において、パネルディスカッションを組織し、コロンボ大学教授3名、タミル人留学生らによる発表を行った。また、同年11月下旬に約10日間、Sri Lanlka National Peace Couoncilから研究協力者としてDr.Jehan Pereraを招聘し、スリランカのNGOおよび海外のスリランカ関係のNGOについて共同研究を行った。
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Research Products
(2 results)