1999 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本農村における生活様式.生活意識の変容過程の実証的研究
Project/Area Number |
09610313
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
鹿野 勝彦 金沢大学, 文学部, 教授 (00169591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇田川 妙子 金沢大学, 文学部, 助教授 (90211771)
鏡味 治也 金沢大学, 文学部, 助教授 (20224339)
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Keywords | 農村 / 高度経済成長 / 兼業化 / ライフスタイル / ライフサイクル / 高齢化 / 高学歴化 / 過疎 |
Research Abstract |
本研究の3年次である平成11年度においては、前年度までに引き続き石川県羽昨郡富来町、鹿島郡中島町において数次にわたる実地調査を行った。これら能登半島中部の農、山、漁村では若年層の流出と住民の高齢化にともなう、地域としての過疎化が進行中であり、一方でこれに対応するための行政、地域住民(地区レベル、世帯、個人レベル)でのさまざまな試みも進行中である。こういった試みは、現状では個々の地域をこえて、地域の結節点である地方中小規模の都市や、大都市圏へ流出した地域出身者とのつながりを強化する方向で展開しつつあるように思われる。本年度は、この点に注目し、地方小都市のモデルとしての地頭町の調査報告をまとめた他、農、山、漁村から都市へ流出した人々と、出身地の関係についての調査を開始した。これらから、現在、地方小都市は、交通事情の改善や情報手段の飛躍的向上などを背景として、むしろ村落と中規模以上の都市の関係が強化されたことにより、その在立基盤(周辺村落の結節点としての性格)を失いつつあることが指摘される。本研究の最終年度である平成12年度においては、この点をより具体的に解明するために若干の補充調査を行うとともに、これまで蓄積した資料の分析を通じ総合的なライフスタイルとその背景としての意識の変化についてのまとめを行う予定である。
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Research Products
(1 results)