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1999 Fiscal Year Annual Research Report

地域開発の影響下における島嶼民俗文化の変容と持続

Research Project

Project/Area Number 09610320
Research InstitutionTokyo Metropolitan College

Principal Investigator

高桑 史子  東京都立短期大学, 文化国際学科, 教授 (90289984)

Keywords甑島 / 島嶼沿岸村落 / 天草漁民 / 漁民の世界観 / 地域おこし / 地域開発 / 郷友会
Research Abstract

本年度は当該研究の最終年度にあたるため、平成9年度、平成10年度の調査で得たデータの補充調査を実施した。鹿児島県南薩地域の漁村(7月24日〜7月28日)と串木野市周辺(12月23日〜12月28日)と下甑島を再訪し、特に海村社会の実態、特に沖合漁業の状況についての補充調査を行った。また、研究成果報告書執筆の際、甑島を中心にまとめることにしたため、上記地域と甑島との関係をさらに調べた。上記地域の漁民が大正期から昭和初期にかけて盛んに甑島近海に出漁していたこと、上記地域も明治末から宮崎や天草・五島の漁民の漁業基地になっていった点などについて重点的に聞き書きを行った。また、最終段階として、尼崎(2月26日〜2月27日)に居住する甑島出身者を訪問し、若干の聞き書きを実施した。以上、甑島を中心とする地域社会の漁業の変遷に関しては比較的充分な資料を集めることができた。しかし、漁民の信仰と世界観に関しては、データが不足しているために、追跡調査を試みたが、特にエビス信仰や船霊信仰などはさらに詳細なデータが必要である。加えて、甑島西岸部の民俗については、詳細な知識をもっている人が高齢化していたり、不在であることから、依然として充分なデータの収集にはなっていない。3カ年にわたり、漁業、地域開発と地域の活性化、ふるさと志向と郷友会の関係、社会構造(家族・親族組織)、信仰と世界観に関して包括的にデータ収集を行ってきたので、今後はこれらのデータをまとめて、徐々に成果発表をしていく予定である。また、研究成果報告書は主に漁業の変遷と漁民の世界観、信仰伝承を中心にまとめつつあり、4月上旬には発刊の予定である。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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