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1997 Fiscal Year Annual Research Report

中世高野山領における儀礼・祭礼を民衆統合に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09610330
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo Gakugei University

Principal Investigator

木村 茂光  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90134759)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉井 敏幸  元興寺文化財研究所, 主任研究員 (40150148)
山陰 加春夫  高野山大学, 文学部, 教授 (30158076)
薗部 寿樹  山形県立米沢女子短期大学, 助教授 (10202144)
海津 一朗  和歌山大学, 教育学部, 助教授 (20221864)
Keywords儀礼 / 祭礼 / 民衆統合 / 荘園 / 高野山 / 村落
Research Abstract

研究初年度にあたり、研究の全体計画の確認、および研究分担者の分担範囲について確認することと、中世高野山領の故地についての共通の理解を得ることを目的とした。
そのために、平成9年7月と平成10年1月に、現地での共同研究会を開催した。
第一回目は、高野山領ではないが、荘園絵図も残されていて、中世的な景観のイメージがつかみやすいカセ田荘の見学、調査を中心に行った。また、これ以外の高野山領荘園に関する研究状況の検討や、地域の景観を概観した結果、高野山領全体をやるだけの調査期間をとることは難しいこと、また研究費も不足することを鑑み、現伊都郡かつらぎ町天野地区に焦点をあてて、調査・研究を行うことに決定した。また、長野県歴史館の井原今朝男氏に研究協力者として参加していただくことも決めた。
第二回目は、天野地区に所在する丹生都姫神社の「御田の舞」に焦点をあてて、調査・研究を行った。まず、かつらぎ町史編纂室を訪問し、天野地区に関する史料の残存形態、および同編纂室保管の関連資料について教授を願った。続いて、天野地区の歴史に詳しい谷口正信氏を訪ね、「御田の舞」の運営組織を中心に、天野地区の歴史についてお聞きした。また、氏を中心にして調査されてこられた成果の一つである『天野の文化と民俗』(1号、2号)を入手するとともに、「御田の舞」の台詞などコピーしていただいた。最終日は、実際に丹生都姫神社の境内で開催された「御田の舞」を見学し、その開催方法や維持・保存してきた組織などについても、聞き取り調査を行うことができた。
なお、「御田の舞」終了後の直会の席で懇談中、丹生都姫神社の総代の方から最近神社の倉庫から発見された古文書3巻があることをお聞きし、その閲覧を許された。しかし、今回は時間もないこともあって、次回以降調査と解読の許可を得るのとどまった。これらの成果は、次年度以降の共同研究のなかで実行したいと考えている。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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