1999 Fiscal Year Annual Research Report
中世高野山領における儀礼・祭礼と民衆統合に関する研究
Project/Area Number |
09610330
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
木村 茂光 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90134759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山陰 加春夫 高野山大学, 文学部, 教授 (30158076)
薗部 寿樹 山形県立米沢女子短期大学, 助教授 (10202144)
海津 一朗 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (20221864)
吉井 敏幸 元興寺文化財研究所, 主任研究員 (40150148)
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Keywords | 儀礼 / 祭礼 / 民衆統合 / 荘園 / 高野山 / 村落 |
Research Abstract |
木村は、九月に和歌山大学の海津氏を訪れ、調査の下打ち合わせを行ったが、予算的な問題や、今年は3年目のまとめの年で、史料の整理や目録づくりに相当な時間が費やされるであろうことを考え、新たな現地調査は行わないこととした。そして、前年までに蓄積した関連史料の整理と、撮影してきた文書の焼き付け、整理に宛てることとした。そして、報告書に掲載するための文書の目録づくりを精力的に進めた。 大日本古文書『高野山文書』から収集した天野関係史料の整理は木村が中心となって、学生・院生のアルバイトによって作業を進めた。これによって、ほぼ網羅的な史料目録が出来上がった。また、天野地区に所蔵されていた古文書については、撮影においても中心になっていただいた吉井氏に整理及び目録作りをお願いした。海津・薗部・山陰の三氏は、本務校の勤務や自分の科研費に関わる調査などとの関係もあって、補佐的な役割を担っていただくことにし、海津・薗部両氏には木村が中心になって行なった『高野山文書』の目録の点検・調整を、また海津・山陰両氏には吉井氏が作成した天野地区古文書目録の点検・調整を行っていただいた。 そして、3月には、木村が薗部氏、吉井氏らと合い、報告書の内容・体裁に関する最終打ち合わせを行い、主に、上記の二種類の史料目録を中心とした内容とすることを申し合わせた。また、木村と吉井氏は圃場整備が最終段階に入った天野地区を訪れ、現況に関する補足調査を行うととも、現況の写真撮影も行った。 現在は、総括分担である木村が中心となって、各氏から提出されたレポートと史料目録をもとに、四月の報告書提出に向けた最終的な準備を行っている。
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[Publications] 海津一朗: "永仁の「紀州御合戦」考"佐藤和彦先生退官記念論文集『相剋の中世』. 53-77 (2000)
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[Publications] 山陰 加春夫: "『高野合戦』攷-鎌倉末期政治史の一齣-(上・下)"高野山大学密教文化研究所紀要. 10号. (1997)
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[Publications] 山陰 加春夫: "『高野合戦』攷-鎌倉末期政治史の一齣-(上・下)"高野山大学密教文化研究所紀要. 11号. (1998)