1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09610412
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nara University |
Principal Investigator |
西山 要一 奈良大学, 文学部, 教授 (00090936)
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Keywords | 象嵌 / 象嵌技法 / 糸象嵌 / 組成分析 / 中国の象嵌 / 韓国の象嵌 / 日本の象嵌 |
Research Abstract |
長野県小海町畠山家所蔵金銀象嵌三寅剣(中国製?朝鮮製?8世紀?)と中国戦国〜漢代の金銀玉象嵌帯鈎6点などの顕微鏡観察・X線透過写真撮影・エミシオグラフィー写真撮影・X線組成分析等を行った。また、韓国と中国の象嵌関連文献30余件の収集を行いそのデータ整備を行い、韓国の象嵌研究者からは研究方法の教授をいただいた。その結果、韓国・中国のいずれの象嵌資料中に見られる技法については、日本の象嵌技法特に古墳時代に盛んに行われた糸象嵌の始源をなすものであることが判明するとともに、金象嵌に使われる金糸の組成分析から金の純度(金銀の配合比)に、中国・韓国・日本の間に差異のあることが判明した。今後も資料数、データ数の増加を計りたい。
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