1997 Fiscal Year Annual Research Report
歴史時代における環境変化と北方諸民族の集団移動とのかかわり
Project/Area Number |
09610419
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | History Museum of Hokkaido |
Principal Investigator |
右代 啓視 北海道開拓記念館, 学芸部, 学芸員 (30213416)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤松 守雄 北海道開拓記念館, 学芸部, 調査収集課長 (70132826)
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Keywords | オホーツク文化 / 擦文文化 / 環境変化 / 弥生海進期 / 古墳末海進期 / オホーツク海進期 |
Research Abstract |
今年度の研究実績の概要は、オホーツク文化・擦文文化の地域戦略の特性に関する調査と歴史時代における環境変化に関す調査などを東北〜日本海沿岸域を中心に実施した。 オホーツク文化・擦文文化の地域戦略の特性に関する調査は、東北地方の秋田や男鹿半島、青森、北海道の奥尻や厚田、留萌、小平、遠別、中川、天塩、稚内など、日本海沿岸域の遺跡の現地踏査お実施し、遺跡の立地環境についてのデータを収集した。また、これらの遺跡のデータベース化を試みている。 歴史時代における環境変化に関す調査は、北海道の稚内、天塩、小平、中川、遠別、石狩などのちいきで湖沼・河川・砂丘などの現地踏査を実施し、環境変化に関するデータを収集した。この調査で弥生海進期、古墳末海進期、オホーツク海進期などの温暖の痕跡を確認した。また、これらの^<14>C年代値についても現在検討中である。 その他、北東アジアを研究するロシアの研究者からサハリン・アムール下流域の状況についての情報や文献等を収集した。 その結果、確実の北海道では、温暖と冷涼という環境の変化が小刻みに繰り返され、さらにサハリンにまで、その影響が及んでいた。特に北海道では、オホーツク文化と擦文文化の遺跡立地や貝塚などから地域戦略の差がうかがえた。 上記の調査内容で、平成10年度はオホーツク海沿岸域、平成11年度は東北〜北海道の太平洋沿岸域の地域を中心に現地調査を実施することとする。
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