1998 Fiscal Year Annual Research Report
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09610453
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| Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
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Principal Investigator |
キャンベル ロバート 国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (50210844)
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| Keywords | 美術史 / 漢詩文学 / 美学 / 文人 / 書道 / 近世文学 |
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| Research Abstract |
昨年に引き続き、書画会に関する基本資料の所在確認と原本調査を行った。主な作業として、書画会・書画展観会の興行年譜を充実させるかたわら、江戸から明治期にかけて展観会で展示された書画のデータ・ベースを設計、これに着手した。興行案内(引札)と書画展観目録を割り出して、その調査に入るためには、まず地域ごとの資料保存機関の所蔵目録を検索した。本年度は、その中から西日本を中心とする多くの図書館などで新資料を材料として仕入れることができた。この材料の整理・解析作業と平行し、昨年から行っている都内の人物および文献調査も続行した。
書画会というものが担って機能の一つに、今日で言う美術館の特別展示といった体のものがあった。人々が集まり、古来または新作の書や絵画などを鑑賞し、批評し合う風景であった。会そのものと、参加者それぞれの関わりようについては、当時の文献からかなり精緻な図を描くことができる。しかし具体的に、何が展示・鑑賞され、誰がそのような「文化財」を所有していたかなどについては、全く未検討であった。昨年来調査・収集してきた約40種類の展観目録を、出品題・作者・年代・出品者・形状などの項目を設け、逐一翻字して検索可能なデータ・ベースとして仕上げるという作業に着手した。現在は8,000点ほどを整備し、来年度始めまでには、10,000点の江戸・明治美術鑑賞図鑑の基本資料を整えたいと思う。
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