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1999 Fiscal Year Annual Research Report

中国訓話学関係論文目録と重要文献解説集の作成

Research Project

Project/Area Number 09610460
Research InstitutionMEIJI UNIVERSITY

Principal Investigator

福満 正博  明治大学, 経営学部, 教授 (60165313)

Keywords中国訓詁学 / 古文字学 / 唐蘭 / 『古文字学導論』
Research Abstract

本研究は、訓詁学の重要な著作・論文・文献などに解説を加えた解題集を作成したり関係論文著作の目録の作成を目的としていた。一年目には主に音韻学関係の重要文献を取り上げ、二年目には訓詁学そのものの重要文献を取り上げた。
三年目になる本年度では重要な関連分野である文字学に取り組んでみた。文字学は訓詁学の宝庫である。文字学の歴史は古く、六書説は先秦時代に成立し、蒼頡篇・急就篇まで下らなくとも、『説文解字』の著者許慎は後漢の人である。『説文解字』は文字学の基本としてその理解に欠かせない文献である。私は以前『説文解字大徐本の反切について』(1993、山梨県立女子短期大学紀要26)を書いたことがある。
さて近年の文字学の発展は目覚しく、『説文解字』の段階にとどまらず、今世紀に発掘された甲骨などに始まる出土資料を中心として、新たな展開を遂げている。新しい対象として甲骨文字・金文・戦国文字・石刻文字・簡牘文字・帛書文字などがある。これらの資料集として『甲骨文合集』『殷周金文集成』などは必須のものとなっている。研究者としても郭沫若、楊樹達、孫詒譲、于省吾、董作賓、陳夢家、容庚などの名前を挙げれば、みな誰でも知る大学者ばかりである。
文字学の名著には『積微居金文論』・『ト辞通纂』・『金文叢考』・『甲骨文字釈林』など数多あり、またどれも難解なものばかりである。本年度では唐蘭の『古文字学導論』をえらび、解題を試みた。『古文字学導論』は近代的な文字学の初めに位置する記念碑的著作である。但し本年度は文字学の長く深い学問領域に対して、こちらの側の準備不足などもあり、論文を公表する段階にまで至らなかった。今後改めて試みるつもりである。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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