1997 Fiscal Year Annual Research Report
文学作品間の影響関係のコンピュータによる解析方法の確立
Project/Area Number |
09610469
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 史郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00145765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 明子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50064233)
岡 秀夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90091389)
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Keywords | ディケンズ / カ-ライル / 影響関係 / 二都物語 / フランス革命 |
Research Abstract |
本研究の目的はディケンズの『二都物語』及びカ-ライルの『フランス革命』の電子テキストをコンピュータ処理することにより、両者の間の影響関係を探ろうとするものであるが、初年度の本年はその作業を行うための基礎作業を行うことが目標である。この基礎作業は二つの異なった活動から成り立っている。 第一は、ディケンズおよびカ-ライルの当該の電子版テキストの入手、もしくは作成である。ディケンズに関しては市販のものが用意に入手可能なので、問題ないが、カ-ライルに関しては調査の結果、既成のものが発見されなかったので、OCRの利用により作成作業を開始した。それにより、『フランス革命』の電子テキストはほぼ完成に近づきつつある。また、カ-ライルの他の作品、さらに他の作家の電子テキストとの比較が不可欠であるが、カ-ライルに関しては、さらに『衣装哲学』などの電子化の準備を進めている。 第二は、影響関係を研究するためのコンピュータプログラムの作成であるが、これは、山本がすでに作成した、動詞、名詞、形容詞などを自動的に活用させる複数語同時検索プログラムSEARCHを土台として、特定の語彙(複数)の前後数百語の範囲の語彙統計をとる方向に改良するのが至当という結論に達し、そのインプリメンテーションを鋭意検討中である。
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Research Products
(1 results)