1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09610489
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
瀧口 明子 熊本大学, 文学部, 助教授 (20179576)
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Keywords | 女性論 / ジョン・ダントン / 教育思想史 / 女性教育 / メアリー・アステル / 英仏比較文化史 / アシーニアン・マーキュリー / ジャーナリズム史 |
Research Abstract |
18世紀は,フランスをはじめとする大陸思想の影響を強く受けながら,イギリスでも女性と学問,読書,会話などの問題が大きく取り上げられ始める時期である。本研究は、この時期のジャーナリズムを中心に,文学、科学その他さまざまな分野の著作の中から、女性に関する議論を収集し、近代初期の女性論の大きな流れをつかむことをねらいとしている。 本年度は,昨年度に引き続き17世紀末の新聞The Athenian Mercury『アシーニアン・マーキュリー』の女性の学問に関する記事の解読を進めると共に、17世紀末から18世紀初頭にかけて女性のための高等教育の機関、すなわち女子大学をつくろうとしていた女性思想家メアリー・アステルを中心に研究をおこなってきた。 研究期間の途中で一身上の都合により退職することとなり、熊本大学における研究を中断せざるを得なくなった。今後も一研究者として研究を続行し後日成果の公表を期す所存である。この研究に与えられた科学研究費補助金に感謝し、さらに研究成果を上げてゆきたい。
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