1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09630007
|
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
浅子 和美 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60134194)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪内 浩 一橋大学, 経済研究所, 助教授 (50303045)
深尾 京司 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30173305)
寺西 重郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70017664)
|
Keywords | 金融革新 / マクロ経済 / 金融システム / バブル / アジア通貨危機 / 日米金利差 / 日系現地法人 / 昭和金融恐慌 |
Research Abstract |
本研究プロジェクトは、金融技術の革新とマクロ経済との関連について、多面的な分析を行うことを目的としてスタートし、3年間の研究期間の満期を迎えた。研究分担者によってウエイトのおき方は異なるが、それぞれの関心テーマについて、理論・実証の両面で相応の成果をあげることができた。主な個別研究成果の概要は以下の通りである。(1)研究代表者の浅子和美は、金融面と実体経済の間の相互連関に焦点をあてながら、財政・金融政策がマクロ経済に及ぼす効果を整理した。また、財政構造改革を必要とするとされる日本の財政状況についても考察を加えた。(2)研究分担者の寺西重郎は、昭和金融恐慌の原因として、情報の非対称性が重要な役割を演じていたことを指摘し、論点・整理を試みている。(3)研究分担者の深尾京司はアジアの通貨、経済危機に対して、日系現地法人がどのように対応したかを、マイクロデータに基づいた実証分析によって明らかにしている。(4)研究分担者の坪内浩は、日米金利差に注目し、それが円高を予想したものになっていたか否かの検証を試みている。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 浅子和美: "戦後日本のマクロ安定化政策"東京大学社会科学研究所『社会科学研究』. 51巻2号. 19-42 (2000)
-
[Publications] 浅子和美: "財政構造改革と日本経済"一橋大学経済研究所『経済研究』. 50巻3号. 238-248 (1999)
-
[Publications] 浅子和美,今村有里子: "アジア諸国間の株価連動性:週次データによる通貨危機前後の検証"『生活経済学研究』. 15巻. 41-56 (2000)
-
[Publications] 寺西重郎: "昭和金融恐慌の原因としての情報の非対称性:論点の整理"(2000)
-
[Publications] 深尾京司: "日系現地法人はアジアの通貨・経済危機にいかに対応したか"(2000)
-
[Publications] 坪内浩: "Forward Premiun Puzzleについて"(1999)