1998 Fiscal Year Annual Research Report
アジア企業から学ぶグローバル戦略のニューパラダイム
Project/Area Number |
09630118
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
高井 透 桜美林大学, 経営政策学部, 助教授 (60255247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 良 明治学院大学, 経済学部, 教授 (90153030)
岩崎 尚人 成城大学, 経済学部, 教授 (80203371)
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Keywords | アジア企業 / グローバル戦略 / 日本市場 / 戦略行動特性 / ハイブリット型 / 子会社 / 参入戦略 / トップダウン型リーダーシップ |
Research Abstract |
本年度は、アジア企業の、日本市場への進出の実態とその特徴を明らかにすることを目的とした。そのため、郵送法による質問票調査をアジア系外資企業552社に対して実施し、114社(回収率21.8%)からの回答を得た。回答を統計分析した結果、いくつかのアジア型グローバル戦略の特徴が浮かび上がった。例えば、彼らの企業行動と業績との関係を分析した結果、彼らは規模ではなく、むしろ成長スピードに焦点を当てた戦略を展開していることが明らかになった。また完全子会社化や社長を同国人で押さえるといった形で、本社からの強いコントロールに基づいた事業展開を進めていることも見えてきた。 さらに、国籍による相違も浮かび上がってきた。とりわけ、韓国企業と台湾企業は、参入時の資本金規模や、所用形態、参入時期、日本支社の主要機能などといった点で相違を見せている。 今回の分析結果に基づいて、より詳細な事例研究や日本以外での事業展開の分析をも加えた、アジア企業のグローバル戦略の理論化が、次に残された研究課題である。
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Research Products
(2 results)