1998 Fiscal Year Annual Research Report
SchneiderのP進L関数とBirchとSwinnerton-Dyerの予想
Project/Area Number |
09640070
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
栗原 章 日本女子大学, 理学部, 教授 (50130737)
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Keywords | 保型形式 / 楕円曲線 / L関数 / P進体 / Mumford曲線 / BirchとSwinnerton-Dyerの予想 / Common Lisp |
Research Abstract |
P.Schneiderが提示したp進L関数がある。それは算術的不連続群Γ⊂PGL_2(Q_p)のweight2の保型形式ψに対応して考えられるものである。特にψがHecke eigenで、そのeigen valueがrationalのときは志村・谷山予想によって対応するQ上定義された楕円曲線Eが考えられるが、本研究では、そのp進L関数L(s,ψ)とこの楕円曲線EについてBirchとSwinnerton-Dyerの予想を定式化し、更にコンピュータを用いてnumericalに検証することを目的としている。 現在のところまだ期待される最終的結果には到達していない。基本的な困難はL(s,ψ)を定義する際に用いられる付加的なデータ(pathとcharacter)の最も良い選択方法がまだ不明であることである。 最も簡単なケースはEのQ-rankが0のときである。このときは、d/dsL(s,ψ)|_<s-1>とlogq(qはE(7)Tate period)との関係式が我々の目標となるが、この関係式はほぼDrinfeldによるFに関するp進周期の公式となるべきものである。このケースでは、まだ上記"付加的なデータ"は必ずしも厳しくは効いてこないので、numericalにいくつかの場合で検証することができた。 EのQ-rankが正のときは、Eのp進heightも問題となる。その様なケースでも、上記と同様の意味でnumericalに実験をしたが、予想として定式化するまでには到っていない。
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