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1998 Fiscal Year Annual Research Report

遠方宇宙における初期形成銀河の赤外線分光観測

Research Project

Project/Area Number 09640319
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

岩室 史英  京都大学, 大学院理学研究科, 助手 (80281088)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 舞原 俊憲  京都大学, 大学院理学研究, 助教授 (90025445)
Keywords赤外線天文 / OH夜光 / 銀河
Research Abstract

平成10年度は、昨年度に引続きOII夜光除去分光器のカメラ部分である赤外線撮像分光器CISCOの開発を行なった。国立天文台三鷹にある赤外シミュレータ望遠鏡(口径1.5m)を用いての国内最後の試験観測では、低分散多天体分光用のツェンガープリズムの試験と、すばる望遠鏡を用いて深く観測する予定である天域(すばるディープフィールド)の予備観測を行ない、その結果、この天域に深い観測の妨げとなる明るい天体がないことが確認でき、さらに、この領域の端には赤外線で極めて赤い天体が存在することを発見した。その後、CISCOはハワイ島ヒロ市にあるすばる観測所内で調整が進められ、今年1月にはすばる望遠鏡に取りつけての初めての観測が行なわれたが、CISCOは現時点でのすばる望遠鏡の性能を十分に引きだし、その成果はマスコミでも大きくとり上げられた。この時の観測では、オリオン星雲、遠方銀河団、重力レンズクェーサーの観測が行なわれたが、これらの結果から、望遠鏡とCISCOを合わせた観測効率は35%(プリズムを用いた時は30%)程度であること、結像性能は0.3arcsecにも達することなどが確認された。現在、これらの観測結果に関して論文作成を進めると同時に、遠方宇宙まで見通す深い観測とプリズムを用いた多天体分光観測、グリズムを用いたスリット分光観測を進めており、特に、ハッブル望遠鏡をはじめ多くの望遠鏡が非常に深い観測を行なっている「ハッブルディープフィールド」、すばる望遠鏡で深く観測する独自の領域「すばるディープフィールド」、また遠方のいくつかの電波銀河周辺領域などは深い撮像観測を行ない、その一部は既にプリズム多天体分光モードでの観測も始めている。今後、このプリズム分光モードの観測能力に関して実際の観測結果を用いて評価を行ない、その有効性を確認した後、数多くの領域で分光サンプルを増やし、銀河形成の過程を解明していく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] K.Motohara et.al.: "CISCO:A Cooled Infrared Spectrograph and Cameea for OHS" Proc.S.P.I.E.3354. 659-667 (1998)

  • [Publications] 岩室史英: "光アライアンス11月号" 日本工業出版, 6 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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