1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09640335
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
梁 成吉 筑波大学, 物理学系, 教授 (70201118)
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Keywords | 超対称性 / ゲージ理論 / Seibery-Witten理論 / 7-ブレーン / ストリング接合 |
Research Abstract |
1.ADE型グローバル対称性をもつ4次元N=2超対称共形場の理論の質量変形の問題をD3-brane探索の方法により詳しく解析した。この理論のSeiberg-Witten幾何とADE型特異点の対応を指摘し、Seiberg-Witten微分の極が楕円ファイバー束の切断上にあることを示した。これより極の留数とADE型リー代数の表現との関係が明らかにされた。このSeiberg-Witten微分のあらわな形はリー代数の表現に依存するが、BPS質量公式などの物理的結果は表現に依らずに一意的であることを証明した。 2.E型アフィン・リー環のルート格子をつくるIIB超弦の7-brane配位とストリング接合を記述する楕円曲線を有理楕円曲面を表す3次式から系統的に導いた。その結果は、ひとつの次元が円周上にコンパクト化された5次元のE型超対称共形場の理論の質量変形を与えるSeiberg-Witten理論のものと一致することが示された。すなわち、円周上コンパクト化された5次元E型理論についてもD3-brane探索のアイデアが有効であることを示唆するものである。 3.有理楕円曲面の特異点、Mordell-Weil格子、そしてトーションの構造をIIB型超弦理論の7-brane背景中のストリング接合を用いて解析した。その結果、ストリング接合の生成する格子の分類は、従来数学者により得られていたMordell-Weil格子の分類と完全に一致することが示された。とくに、Mordell-Weil群のトーションはE_9型ループ代数の虚のルート・ベクトルを表すループ型ストリング接合により理解することができた。さらに、保存電荷をもつ非BPS接合を与える7-brane配位も決定した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] M.Noguchi: "N=2 Superconformal Field theory with ADE Global Symmetry on a D3-brane Probe"Nuclear Physics. B556. 115-151 (1999)
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[Publications] Y.Yamada: "Affine 7-brane Backgrounds and Five-Dimensioal En Theories on S"Nucler Physics. B(印刷中).
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[Publications] M.Fukae: "Mordell-Weil Lattice via String Junctions"Muclear Physics. B(印刷中).