1999 Fiscal Year Annual Research Report
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09640346
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| Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
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Principal Investigator |
畑 浩之 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70164837)
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| Keywords | 超弦理論 / 弦の場の理論 / 双対性 / D-brane / BPS古典解 / 行列模型 / 非可換空間 / モノポール |
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| Research Abstract |
今年度は、以下の二つのテーマについて研究を行った。
1)Matrix模型における共形対称性の解析:最近、多くの研究者によって活発に議論されているAdS_<d+1>/CFT_d対応、あるいは、M-理論の定義としてのMatrix modelと11次元超重力理論との対応に関連して、Jevicki-Kazama-Yoneyaは、超重力理論におけるDp-brane解のnear-horizon geometryの持つ非線型な共形対称変換が、Dp-brane上の低エネルギー有効理論であるところの(p+1)次元超対称Yang-Mills理論から量子論的効果として導かれるという興味深い事実を指摘した。しかし、彼らはeikonal近似を用いていたため、その解析は不十分かつ不正確であった。研究代表者と森山翔文氏(理学研究科大学院生)は、Matrix modelにおける共形対称性に対してeikonal近似を超えた完全な解析を行なった。
2)非可換空間上の超対称Yang-Mills理論における古典解:空間座標同士が互いに交換しない"非可換空間"上の場の理論は、様々な意味で興味深いが、特に、反対称テンソル場が背景にある超弦理論の低エネルギー有効理論として、非可換空間上の超対称Yang-Mills理論がある。研究代表者と理学研究科大学院生のグループは、この非可換空間上の超対称Yang-Mills理論におけるモノポール古典解を非可換性パラメータの1次で構成し、更に、この古典解に対する弦理論的解釈を得るために"非可換固有方程式"なるものを提唱・解析した。得られた結果は、期待されていた『D3-brane間に斜めに張ったD-string』の描像を再現した。更に、同様の解析をstring junction解に対しても行ない、望ましい結果を得た。
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[Publications] H.Hata: "Conformal Symmetry in Matrix Model beyond the Eikonal Approximation"Physics Letters B. 452. 45-53 (1999)
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[Publications] H.Hata: "Conformal Symmetry and A New Gauge in the Matrix Model"Physical Review D. 60. 126006 (1999)
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[Publications] K.Hashimoto: "Brane Configuration from Monopole Solution in Non-Commutative Super Yang-Mills Theory"Journal of High Energy Physics. 9912. 021 (1999)
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[Publications] H.Hata: "String Junction from Non-Commutative Super Yang-Mills Theory"Journal of High Energy Physics. 0002. 011 (2000)
