2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09640365
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Research Institution | EHIME UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉井 尚 愛媛大学, 理学部, 教授 (00036360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水本 好彦 国立天文台, 教授 (20219653)
江沢 康生 愛媛大学, 理学部, 教授 (30036371)
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Keywords | 超高エネルギー / 宇宙線 / エネルギースペクトル / 核組成 / 空気シャワー |
Research Abstract |
チャカルタヤ山宇宙線観測所において100TeV以上の空気シャワーを観測している既存の空気シャワーアレイの一部を改良して5TeV以上の空気シャワーを観測する。この5TeV以上の空気シャワーを精度良く観測するためには空気シャワー中の粒子数密度の横分布を精度良く測定する必要があるので、空気シャワーの中心から距離10〜30mのところに21台の検出器を増設する。これにより空気シャワー中の総粒子数が精度良く測定でき、この空気シャワーの親粒子である一次宇宙線のエネルギーが精度良く求められる。また、50TeV以上の平均核組成を精度良く求められる。 昨年度にこの増設検出器の設営を完了し、装置の調整も完了して、観測を継続中である。この観測データを日本に持ち帰って、現在解析中である。また、空気シャワー縦方向発達のシミュレーションを行って、観測結果の精度等を検討中である。その一部を解析した結果については、2000年7月にボリビア国で開催されたChacaltaya Meetingで報告し、近く、イタリアの学会誌に掲載される。 また、その観測装置のデータ収集状況を春の日本物理学会で報告する予定である。 当研究はさらに継続して観測をつづけ10TeV以上のエネルギースペクトルと50TeV以上の縦方向発達曲線を求めて、核組成における情報を求め近く報告する予定である。 この研究には日本-ボリビア空気シャワー共同研究グループのメンバーも共同研究者として参加している。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Y.Shirasaki, et al.: "The Chemical Composition of Primary Cosmic Rays with energies from 10^<15> to 10^<16.5>eV"Astroparticles Physics. (掲載決定).
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[Publications] H.Yoshii, et al.,: "Present Experiment of BASJE group at Mt.Chacaltaya."IL NUOVO CIMENTO. (掲載決定).
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[Publications] S.Ogio, et al.,: "Measurement of Cosmic Ray Chemical Composition at Mt.Chacaltaya."IL NUOVO CIMENTO. (掲載決定).
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[Publications] S.Ogio, et al.,: "Galactic Disk Enhancement of Cosmic Rays at E>10^<12>eV."IL NUOVO CIMENTO. (掲載決定).