1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09640371
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
大沼 甫 千葉工業大学, 工学部, 教授 (00011544)
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Keywords | 原子核の直接反応 / 軽い核の構造 / 天体核反応 / アイソスピン |
Research Abstract |
VAX Alpha Station255/300 systemを導入し、これまで開発、改良、拡張してきた反応計算、構造計算、データ解析などのプログラムを移植し、使用可能状態にした。テスト結果では,これまでの計算結果が再現されていることが確認された。 これを用いて,天体核反応として重要な^7Be(d,n)^8B反応の断面積を種々の条件で計算した。その結果に基づき,束縛状態の形状因子に対する不定性を取り除く方法に関して理研Beaumel,Mengoni氏らと議論を重ね,さらに計算を繰り返した。1997年11月3日より9日に理研において^7Beビームを用いた実験が行われ,それに参加した。データは現在解析中である。また,この方法の一つのテストとして、^<12>C(d,p)^<13>C反応をいくつかの入射エネルギーで系統的に調べる方法が提案され,この反応の断面積を同様の処方で計算し,1998年3月に東京大学原子核科学研究センターにおいてデータをとる予定である。 また東北大学サイクロトロンRIセンターに2回出張し,同センターでこれまで取得したデータの解析等について議論,さらに解析と論文原稿作成を進めた。このうち,アイソバリックアナログ状態の崩壊とその幅に関する実験データとその解析,(n,n)反応とに関する実験結果とその解析については,ほぼ最終段階にきており,近く投稿できる予定である。(n,n)反応のポテンシャルパラメーターのエネルギー依存性をパラメトライズして,分散公式を用いてハートリーポテンシャルと芯偏極による部分を分解する解析についても,本研究で導入されたVAX Alpha Stationが用いられた。
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