1998 Fiscal Year Annual Research Report
非平衡結晶のエピタキシャル成長とその励起子スペクトルの研究
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09640391
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
伊藤 稔 信州大学, 工学部, 教授 (80126664)
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Keywords | エピタキシャル成長 / イオン結晶 / 絶縁体 / ルミネッセンス / 励起子 / オプトエレクトロニクス |
Research Abstract |
1. 真空蒸着薄膜作成装置の改良(平成10年6月-8月期): 平成9年度に構築した真空蒸着薄膜作成装置を更に改良した。主な改良点は、排気系の能力を上げて高真空を実現し、より清浄な結晶面を得ることが出来るようにした事である。 2. 試料の作成(平成10年8月-平成10年12月期): NaCl型のRbB単結晶を(100)面に真空中で劈開しそれを基板にして、CsCl型構造をもつCsI薄膜結晶を育成に成功した。また、NaCl型のRbI単結晶基板上に、NaCl型構造をもつCsI薄膜結晶を育成にも成功した。育成された薄膜結晶の膜厚は、水晶振動子を用いて測定し、ほぼ5nm程度であることが確かめられた。出来上がった薄膜結晶の品位が、真空度、基板の清浄度等の実験的条件に強く左右されることがわかった。 3. Nd:YAGレーザを用いた発光測定の実験(平成10年10月-平成11年3月期): HOYAコンテニュアムから購入したQスイッチNd:YAGレーザの発振特性を調べ、それが安定に作動することを確認した。また、それを用いて幾つかの半導体及びイオン結晶を励起し、結晶からの発光を観測するとともに、既存のオシロスコープを用いて発光寿命の測定を行った。 4. フッ化鉛の励起子スペクトルの測定(平成10年4月-平成10年10月期): 立方晶と斜方晶の二つの異なる結晶構造をもつフッ化鉛(PbF_2)の励起子反射スペクトル及び発光スペクトルを詳しく調べた。その結果、励起子の緩和形態が結晶構造の違いに強く依存することがわかった。得られた成果を論文にまとめ、J.Phys:Condens.Mattter誌に投稿し、平成11年1月末にそれを掲載可とするとの連絡を受けた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] M.Itoh et al.: "Ultraviolet Photoemission Studies of Valence Bands in Lead halides" J.Phys.Soc. Jpn.67/6. 2140-2141 (1998)
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[Publications] M.ltoh et al.: "Photoluminescence of Orthorhombic and Cubic PbF_2 Single Crystals" J.Phys. : Condens. Matter. 掲載決定. (1999)
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[Publications] M.Fujita et al.: "Exciton Transition of Orthorhombic and Cubic PbF_2" J.Phys. Soc.Jpn.67/9. 3320-3321 (1998)