• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1997 Fiscal Year Annual Research Report

ビリビリアルカリ層状貫入岩体の岩石学的研究

Research Project

Project/Area Number 09640574
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

西山 忠男  九州大学, 理学部, 助教授 (10156127)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池田 剛  九州大学, 理学部, 助手 (40243852)
Keywords火成層状構造 / アルカリ岩 / スペース則 / リ-ゼガングリング / ソーレー効果 / マグマ対流
Research Abstract

インドネシア・スラウェシ島南部のビリビリアルカリ層状貫入岩体の産状を調査し,岩体内部に発達する火成層状構造の成因を検討した.その結果以下のことが判明した.
(1)岩体内部には貫入面から内部に向かって120mの範囲に渡り,197枚の層が確認された.全ての層の厚さを計測した結果,層の厚さは貫入面近くで薄く,岩体内部に向かって徐々に厚くなるスペース則に従うことがわかった.
(2)一枚の層は,有色鉱物(カンラン石・単斜輝石)に富む堅い部分と,無色鉱物(斜長石・アルカリ長石・リューサイト・沸石)に富む柔らかい部分の互層よりなる.堅い部分の全岩組成は柔らかい部分に比してNa2Oに富み,K2Oに乏しい.その他の成分については顕著な差は認められない.
(3)貫入面から岩体内部に向かって5m間隔で(堅い部分,柔らかい部分に無関係に)試料を採取し,その全岩化学組成を求めた.その結果,それらの組成の範囲は一枚の層の中の組成範囲とほぼ同じであることが分かった.このことは,マグマが貫入した後,マグマ溜まり内部で対流が起こり,マグマの化学組成が均一化したこと,ならびに化学組成の変化は層状構造の形成に伴って起こったことを示している.
(4)以上の事実から,層状構造は対流によって良く撹拌されているマグマ溜まりの境界部(母岩との接触部)において,熱境界層が形成され,その内部でソーレー効果によって形成されたと考えられる.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 西山忠男: "岩石学におけるプロセスモデル-コース砲有結晶の相転移モデルを例として-" 地学雑誌. 106巻. 682-688 (1997)

  • [Publications] T.Nishiyama: "Kinetic modding of the coesite-quarte transition in an elastic field-" The Island Arc. 7巻(印刷中). (1998)

  • [Publications] T.Nishiyama: "Uphill diffusion and a new nonlinear diffusion equation-" Phys.Earth.Planet.Inter.(印刷中). (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi