1997 Fiscal Year Annual Research Report
シランやメタンを含むファンデルワールス錯体の振動回転スペクトルの研究
Project/Area Number |
09640614
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
川嶋 良章 神奈川工科大学, 工学部, 教授 (60131009)
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Keywords | ファンデルワールス分子 / シラン錯体 / 回転スペクトル |
Research Abstract |
安全設備の点でシランガスを取り扱う十分な環境がそろっていないので、シランガスの実験は延期せざるをえなかった。現在製作中のフーリェ変換型マイクロ波分光装置において、CH_4・・・H_2OおよびCH_4・・・NO等メタンとの錯体分子の検出を試みているが、まだスペクトルを測定するにいたっていない。NISTで測定したAr・・・SiH_4およびAr・・・SiD_4さらにSiH_4・・・H_2Oのスペクトルから分子内ポテンシャルおよび分子構造に関する解析を行ってきた。Ar・・・SiH_4およびAr・・・SiD_4のスペクトルを比較すると、K=1のF状態の強度と分裂およびA,F,E状態の順番が異なっていた。これらの違いを重水素置換による慣性モーメントの違いと分子間ポテンシャルから考察した。T_d対称を持つ分子の分子間ポテンシャル係数V_3とV_4を個別に決定することはできなかった。また、Ar・・・SiH_4およびAr・・・SiD_4とでは、Ar・・・Siの距離がこれまで知られていた同位体効果による結合距離と大きく異なっていることがわかった。これらの原因について現在検討中である。SiH_4・・・H_2Oで測定されたスペクトルを一般化された内部回転のハミルトニアンを直接計算機によって解くことで測定結果を説明することを試みている。
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