1997 Fiscal Year Annual Research Report
二次元振動分光法によるポリマーブレンドの分子間相互作用に関する研究
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09640616
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Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | Kwansei Gakuin University |
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Principal Investigator |
尾崎 幸洋 関西学院大学, 理学部, 教授 (00147290)
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| Keywords | ポリマー / ポリマーブレンド / 二次元分光法 / 振動分光法 / 分子間相互作用 / 水素結合 / 赤外分光法 / 相溶性 |
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| Research Abstract |
すぐれたポリマーブレンドを開発するためには,ポリマーブレンドの構造,特に分子間相互作用について研究し,さらにそれと相溶性,機能との関係について調べる必要がある.筆者らは二次元振動分光法を用いてポリマーブレンドの分子間相互作用について調べた.平成9年度はPoly(methylmethacrytate)/Poly(4-vinylphenol)(PVPh/PMMA)のブレンドについて研究した。まずこれらのブレンドのブレンド比を変えたものを準備し,それらの赤外ラマンスペクトルの測定を行った。一次元の赤外,ラマンスペクトルの測定から次のような結論が得られた。(i)PVPhのOH基とPMMAのエステル基の間に水素結合が形成されるがその強さは比較的弱い(ii)得られたブレンドは部分的に相溶である。(iii)温度変化に伴って側鎖のエステル基に構造変化が起こる.
次にこれらのスペクトルデータを二次元分光法の解析プログラムを用いて解析した.解析の詳細については現在のところ検討中であるが,ブレンド形成に伴ってのポリマーの側鎖構造の変化,水素結合の程度等について新しい知見が得られつつある.
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Research Products
(1 results)
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[Publications] M.Shimoyama, S.Hayano, K.Matsukawa, H.Inoue, T,Ninomiya, Y.Ozaki: "Discrimination of Ethylene/Vinyl Acetate Copolymers with Different Composition and Prediction of Content of Vinyl Acetate in the Copolymers and Their Melting points by Near-intrated Spectroscopy and Chemometrrics" J.Polym.Sci.PartB Polym.Phys.発表予定(印刷中).
