1998 Fiscal Year Annual Research Report
光捕集アンテナ系モデルとしてのピリジルポルフィナト亜鉛超分子の合成と性質
Project/Area Number |
09640678
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Research Institution | College of Engineering, Nihon Univesity |
Principal Investigator |
木戸 寛明 日本大学, 工学部, 助教授 (40004444)
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Keywords | LHアンテナ系モデル / 超分子 / ポルフィリン / 光電子移動 / ニトロシル錯体 / 三ルテニウム錯体 |
Research Abstract |
1. 配位子合成 8種のピリジルポルネフィン5-R1-10-R2-15-R3-20-R4-ポルフィンH2P1〜H2P8を多量調製または新規合成した。a)試葉の混合順を変換して、H2P1(R1=4-ピリジル(4-py)、R2=R3=R4=フェニル(Φ))およびH2P2(R1=R3=4-py、R2=R4=Φ)を既知法の数倍の収量で得た。同様に、対応する3-py誘導体H2P3、H2P4を得た。b)テトラピリジルポルフィンにTSOCH3を作用させて、H2P5(R1=R3=4-py、R2=R4=N-メケル-4-ピリジニウム(4-py-CH3+))および対応するシス誘導体内H2P6を、また、H2P2とTsOCH3からH2P7(R1=4-py、R2=R4=Φ、R3=4-py-CH3+)を新規合成した。c)ピロールとチオホスゲンからH2P2を選択的に調製するとともに、H2P8(R1=4-py、R2=R4=Φ、R3=H)を新規合成した。 2. 錯体合成 各H2PにZn(CH3COO)2および[Ru3(μ3-O)(μ-CH3COO)6py2(CH3OH)]PF6(以下、RUpy2(CH3OH)+で表示)を作用させて、ZnP1、ZnP3、ZnP2RUpy2+、ZnP5RUpy23+、[ZnP7]+を合成した。 3. 多量体調製 ZnP3のCH2Cl2不溶成分をAgPF6で酸化して、組成[(ZnP3)12](PF6)6・C6H14をもつ青紫色固体を得た。[(ZnP3)6(ZnP3+)6]6+と矛盾しない分光学的ならびに電気化学的デ-タを得た。[ZnP7]+はピリジル基の軸配位による多量体形成が確認された。
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[Publications] M.H.Wall, Jr: "Ultrafast Intramolecular Electron Transfer in Peripherally Rutherated Zine Tetraarylporphyrins" Bull.Chem.Soc.Jpn.72. (1999)
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[Publications] T.Ito: "Electron Transfer on the Infrared Vibrational Time Scale in the Mixed Valence State of Pyrazine Bridsed Ruthenium Cluster" J.Am.Chem.Soc.121. (1999)