1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09640735
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
林田 信明 信州大学, 繊維学部, 助教授 (80212158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 吾郎 信州大学, 遺伝子実験施設, 助手 (70252070)
岡崎 光雄 信州大学, 繊維学部, 教授 (20029052)
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Keywords | トランスポゾン / Tagl / 挿入変異 / シロイヌナズナ / ゲノム / cDNA selection method / transcription map / PAL |
Research Abstract |
挿入変異ツールとしては、T-DNAやトウモロコシ由来のトランスポゾンAcやSpmが多用されていが、モデル植物としてもっとも多用されているシロイヌナズナの、固有のトランスポゾンを用いたツールの開発はいまだ端緒についたばかりである。本研究では、エコタイプLerには有るがColには見られないトランスポゾンTaglについてその類似遺伝子を4種見いだし、さらに類縁の遺伝子が広く植物界に存在する可能性を示した。次年度は、これらの類似遺伝子が非自律的に転移可能かどうかを調べ、Taglを挿入変異ツールのベースとして用いるための基礎知識を得たい。Ac/Dsをベースとして転移現象を一過的に誘導する系については、本研究で計画していた系とほぼ同等の研究が諸外国で平行して報告され、新規性及び実用性に鑑みて、新たなアプローチを模索する必要に迫られている。また、これからの研究と関連して、ゲノム上の特定の遺伝子座近傍の転写産物を列挙する手法を開発した。これにより挿入変異が起こると予測されるターゲット遺伝子の絞り込みが可能となった。さらに、フェニルプロパノイド合成系の鍵酵素であるフェニルアラニンアンモニアリアーゼとその最終代謝産物の一つクマリンについて、メチルジャスモン酸およびエリシターによる発現誘導について解析した。次年度は、本年度の成果をふまえてTagl類似遺伝子の保存性及び非自律的転移についての解析と、挿入変異ツールに用いるマーカーに焦点を当てて研究を進めていきたい。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Seki,M., Hayashida,N.他: "Rapid construction of a transcription map for a cosmid contig of Arabidopsis thaliana genome using a novel cDNA selection method." Plant Journal. 12:. 481-487 (1997)
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[Publications] Sharan,M., Taguchi,G.他: "Effects of Methyl jasmonate and Elicitor on the activation of phenylalanine ammonia-lyase and the accumulation of scopoletin and scopolin in Tobaccocell cultures." Plant Science. (印刷中).