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1997 Fiscal Year Annual Research Report

無尾両生類のオタマジャクシの消化管運動とその調節

Research Project

Project/Area Number 09640808
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

内藤 富夫  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (40069042)

Keywords両生類 / オタマジャクシ / 消化管運動 / 粘膜内反射 / ウシガエル / ヤマアカガエル
Research Abstract

両生類のオタマジャクシの消化管運動とその調節機構を調べる研究の一環として、ヤマアカガエルのオタマジャクシ及びウシガエルのオタマジャクシの中腸を用いて次の点を調べた:(1)正常消化管運動、(2)中腸の運動能における部位的差異の有無、(3)ほ乳類で発達している消化管局所反射のうちの粘膜内反射の有無・程度。ヤマアカガエルのオタマジャクシ(St.26-38、Gosner 1960)の正常消化管運動を、透明な腹壁を通して低倍率倒立顕微鏡の下で観察したところ、約7秒周期の緩やかで長波長の下降波が観察された。消化管内容はこの下降波の通過にあわせて前進後退を繰り返しながら次第に尾側へ移動していた。中腸では下降波以外の運動は観察されず、この下降波が内容移送運動として働いている。ウシガエルのオタマジャクシSt.26-35、Gosner1960)の中腸から、上部、中部として中腸が反時計回りから時計回りに反転するスイッチバックポイントの口側部、下部として中腸の尾端部を摘出し、それぞれ長軸方向の運動をひずみトランスデューサーで記録したところ、いずれにも活発な運動がみられた。標本によっては、摘出後8時間に至っても強いリズミカルな運動が記録された。張力、リズムでは、上部、中部、下部の間で目だった差は認められなかった。粘膜内反射の有無・程度の問題に関しては、スイッチバックポイント上部から摘出した5-8mmの腸片の口側と尾側に細管をつなぎ、口側管からリンガー液を流して消化管内圧の上昇を試みた。3-CCDビデオカメラによる映像記録では、細管につながれた摘出消化管は緩やかな長軸方向の運動を繰り返し、内圧の上昇によっても目立った運動変化は認められなかった。しかし、実験がまだ途上にあり、粘膜内反射の有無については、結論が得られていない。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Yamashita M.ほか5名: "The frog in space(FRIS)experiment onboard space station Mir : Final repest and forllow-on studies" Biol.Sci.in Space. 11(in press). (1997)

  • [Publications] Kashiwagi A.ほか6名: "Inhibitor and temperature effect on catalase in the liver of adult diploid and haplocd Rana rugresa." Comp.Biochem.Physiol.118B(in press). (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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