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1998 Fiscal Year Annual Research Report

コケ植物における共生現象と共生生物取り込みの多様性の解明

Research Project

Project/Area Number 09640826
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

中野 武登  広島大学, 理学部, 助教授 (20033912)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山口 富美夫  広島大学, 理学部, 助手 (60244290)
出口 博則  広島大学, 理学部, 教授 (60117017)
Keywords共生 / コケ植物 / ツノゴケ類 / シアノバクテリア / Nostoc / 共生再構築
Research Abstract

前年度とは異なった地域から、ツノゴケ類の野外標本13点4種を採集した。胞子を用いてsymbiont-freeの葉状体を得ることに成功した。しかし、1標本の胞子から得られたsymbiont-freeの葉状体でも、生育が著しく遅いもの、あるいはカルス状になるものなどが認められた。Dendrocerosでは、symbiont-freeの葉状体が得られたものの、生育が著しく悪く、再合成実験に使用できる状態にまで生育しなかった。これらの問題点に関しては今後の研究で解明する。特にPhaeoceros carolinianusとMegaceros flagellarisに関して、野外標本の葉状体上に共生藻がコロニーを形成している部分を、透過電顕観察試料作製法によって固定・染色・包埋し、やや厚い切片を作製し、光学顕微鏡で観察した。その結果、Blasiaのようなcavityは形成されておらず、細胞間隙で共生藻のコロニーが発達していた。この両者において、さらに再合成実験を継続し、葉状体へのhormogon侵入初期段階の状態から、その後の細胞間隙でのコロニー発達状態を継続観察する方策を検討中である。現時点では、タイムラプスビデオによる連続撮影を行っているが、葉状体内での状態が撮影困難であり、この問題点解決を検討している。Nostoc sphaericumおよび他のシアノバクテリアを用いて、共生の再構築実験を行ったが、前年度と同様の結果が得られた。この結果はBlasiaでの結果と異なる部分が多く、ツノゴケ類特有の現象であるか否か検討を行っている。また、hormogon誘導物質存在の有無についても実験的検討を行っている。

URL: 

Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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