1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09640833
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木村 賛 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20161565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西澤 哲 (財)東京都老人総合研究所, 研究員 (00270661)
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Keywords | 二足歩行 / 個体発達 / 歩行獲得 / 運動力学 / 運動学 / 1歳児 / 安定 |
Research Abstract |
本研究の目的はヒト乳幼児の二足歩行獲得過程を力学的に調べ、ヒト個体発達のメカニズムを具体的に知ることにある。このために5歳齢までの乳幼児39名(男21名、女18名)の独立歩行136回の測定を行った。とくに独立歩行獲得過程を縦断的に調べるために、2歳未満の15名(男10名、女5名)について1から数ヶ月おきに継続した測定を、独立歩行92回、つかまり歩行16回測定した。 実験手段としては歩行台に埋め込まれた2台の床反力計、ビデオカメラ、三次元運動解析システムの同期記録により、運動と力との測定を行った。また超音波断層撮影による脚部筋厚測定も行った。 これまでに乳幼児歩行の時間、運動姿勢、床反力についてとくに1歳齢におけるパタンを抽出し、その加齢変化と成人歩行との違いを示した。これらのほとんどは今まで発表されていないものである。その他に新発見の重要な知見として次のようなものがある。 多くの運動学的、運動力学的計測値において、乳幼児歩行は一様に成人歩行へと近づく発達をするわけではない。1歳初期の発達は急速であり、1歳後期には緩やかに発達して成人へと近づいていく。 歩行開始からの経験期間は歩行習熟へ影響を与える。同一暦齢で比較すると、歩行経験の長い方が成人に近い歩き方をする傾向にある。歩行経験の月数ごとにまとめてみると、歩きはじめから約6ヶ月までは急速に発達し成人歩行に近づくことがわかった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Fujita,M.,Yaguramaki,N.,Kimura,T.,Nishizawa,S.: "Developmental changes of maximum braking and propulsive peaks of ground reaction force in infant gait." Anthrop.Sci.106. 106 (1998)
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[Publications] Fujita,M.,Yaguramaki,N.,Kimura,T.,Nishizawa,S.: "Developmental changes of sagittal and transverse components of ground reaction force in infant gait." Anthrop.Sci.107(in press). (1999)
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[Publications] Ogiue,M.,Fujita,M.,Yaguramaki,N.,Kimura,T.,Nishizawa,S.: "Developmental changes of double stance phase duration during walking in one-year-old infant." Anthrop.Sci.107(in press). (1999)
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[Publications] 八倉巻尚子、藤田祐樹、木村 賛、西澤 哲: "バイオメカニズム14(東京大学出版会)" 1-2歳児の歩行獲得過程における運動力学的変化, 129-139 (1998)