1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09640837
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
高橋 秀雄 獨協医科大学, 医学部, 講師 (80201599)
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Keywords | 頭蓋 / モデリング / 構造解析 |
Research Abstract |
CT撮影を行って得られたヒト、チンパンジー、およびマカクの頭蓋について、上下、左右、前後の3方向からの連続断面データをCT装置から出力された磁気テープよりCT値を読み出す手法を開発した。これによって、まずデータは大型計算機のモニター上で確認することが可能になった。さらに以前より長管骨用に開発を続けてきた輪郭抽出用のプログラムを頭蓋用に手を加え、頭蓋内部の微細構造が比較的鮮明に見えるような工夫を行った。こうして得られた境界面の内部において、骨質密度データ(CT値)の各方向へ変化の様子について各標本ごとに観察を行った。次に、これらの3組の連続断面を収斂マッチングさせるアルゴリズムを開発し、補間処理を行い、空間的な密度分布を算出する手法の開発を現在試みている。こうして、これらの断面データのパッチワークを数値的に行うことによって、少ない断面数による精巧な3次元頭蓋モデルを作成することが理論的にはできるはずである。現在、これと並行して、ヘリカルCTを用いて、任意方向の断面を切り出して行う手法も検討している。以前用いてCTは、原データをボリュームで保持することは不可能であったので、断面を切り直すことは出来なかかった。ヘリカルCTにより、得られたデータ構造の分析および従来型のCTとのCT値との関連性の分析なども現在進めている。モデリングについては、まだ着手していない。ソリッドモデラ-として、どの製品がよいかについて調査をしている段階である。
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