1997 Fiscal Year Annual Research Report
融液からの磁場印加結晶成長における誘起電流分布の非接触計測
Project/Area Number |
09650012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
春日 正伸 山梨大学, 工学部, 教授 (30023170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 浩司 山梨大学, 工学部, 助手 (90252014)
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Keywords | 磁場印加成長 / 融液成長 / 渦電流 / 逆問題 / ビオ・サバ-ルの法則 / ジュール熱 / 非接触計測 / 赤外線画像 |
Research Abstract |
1.測定原理の構築 磁場内で回転する導体に誘起される電流と、導体外の誘起磁場の関係を、ビオ・サバ-ルの式に基づき特定観測点について計算した。 2.簡単な導体系による誘起磁場の測定 円筒状導体として固体ガリウムと液体ガリウムを回転させ、誘起磁場を測定した。 前者について磁場分布は直観的な対称性の考察と一致したが、磁場強度は計算値より約2桁も小さいという意外な結果が得られた。この原因は分流効果と考えられるので、これを考慮したより精密な解析を進めている。 3.誘起電流のジュール熱測定 逆問題的なテーマであるため、他の側面からの裏付け的データが必要である。有力な非接触測定法として赤外線サーモグラフィにより、導体表面の温度上昇とその概略的分布を測定した。計算値と概ね一致する結果が得られたが、放射率補正と応答速度向上の必要がある。 4.今後の研究の展開 理論面、実験面で上記のような問題点が明らかになったので、今後これらの改善を進めるとともに、回転の消費電力、表面電位の測定という別の側面から、誘起電流を確認する作業を行いたい。
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Research Products
(1 results)