1999 Fiscal Year Annual Research Report
融液からの磁場印加結晶成長における誘起電流分布の非接触計測
Project/Area Number |
09650012
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Research Institution | Yamanashi University |
Principal Investigator |
春日 正伸 山梨大学, 工学部, 教授 (30023170)
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Keywords | 磁場印加成長 / 融液成長 / 渦電流 / 逆問題 / ビオ・サバールの法則 / ジュール熱 / 非接触計測 / 赤外線画像 |
Research Abstract |
1.測定原理の構築 磁場内で回転する導体に誘起される電流と、導体外の誘起磁場の関係を、ビオサバールの式に基づき特定観測点について計算した。 2.簡単な導体系による誘起磁場の測定 円筒状導体として固体ガリウムと液体ガリウムを回転させ、誘起磁場を測定した。前者について磁場分布は直観的な対称性の考察と一致したが、磁場強度は計算値よりも約2桁も小さい結果が得られた。分流効果を考慮することにより、より精密な解釈を与えた。 3.誘起電流のジュール熱測定 誘起電流の推定は逆問題的なテーマなので、他の側面からの裏付け的データが必要である。有力な非接触測定法として赤外線サーモグラフィにより、導体表面の温度上昇とその分布を測定した。計算値と一致する傾向が得られたが、回転駆動エネルギー(消費電力)からの見積もりとくらべ、絶対値が約70%であり、理論面の不備を解析しつつある。 4.今後の研究の展開 表面電位の測定という別の側面から、より直接的に誘起電流を確認し比較基準を確立して、本手法の特長を生かすこと。液体ガリウムの測定結果に見られる電流飽和、減少のメカニズムを解明して現実の系の理解に近づけたい。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 春日正伸,宮澤靖人: "融液成長における磁場効果の考察"日本結晶成長学会誌. 24,2. 85-85 (1997)
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[Publications] K.Minegishi,Y.Koiwai,Y.Kikuchi K.Yano,M.Kasuga,A.Shimizu: "Growth of p-type Zinc Oxide Films by Chemical Vapor Deposition"Jpn. J. Appl. Phys.. 36,11A. L1453-L1455 (1997)
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[Publications] Y.Yoshioka,T.Matsui, M.Kasuga,T.Irisawa: "Effects of impurities on lateral growth of crystals"Journal of Crystal Growth. 198/199. 71-76 (1999)