1998 Fiscal Year Annual Research Report
FMS制御ソフトウェアの部品化および知能化に関する研究
Project/Area Number |
09650130
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Research Institution | University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
高田 昌之 電気通信大学, 総合情報処理センター, 講師 (10272759)
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Keywords | 自動化生産システム / 制御ソフトウェア / プログラム開発実行環境 / 知能化 / 組合せ最適化問題 |
Research Abstract |
本研究は、分散環境を構成する生産セルなどの要素を統合化する基盤技術としてのFA用ソフトウェア環境を試作し、分散協調型生産システムの現実やその知能化や高機能のための統合的なFAソフトウェア開発規範を提案し、高い付加価値を持った生産管理や機器制御などの機能を持つFAソフトウェアの開発生産性を高め保守性の向上を図る事を目的とする。 本研究では、Glue Logicと命名したFA制御用基盤システムを実際に構築し、ネットワーク上に分散処理システムを実現した場合における、効率的なプログラミングの作成法、ソフトウェアの再利用を容易にするプログラミングの方法論、エージェント間の通信の確実かつ簡便な実現方法、さらには実時間での知的機器制御の可能性の評価などを行うことを主眼とした。 初年度は、まず将来のFMSを構成する核となる、製造セル制御用コンピュータのプロタイプを作成した。また、基本的なアイデアやソースコードなどの成果物はInternet上で公開し、直接あるいは間接に潜在的な利用者からの要求も聞くことができた。 本年度は、本システムを用いて各種のアプリケーション開発を中心に行なった。生産システムの工程スケジューリングなどの組合せ最適化問題を、木構造をなす状態空間の内部をヒューリティックな知識を用いて探索し、コストと勘案して受け入れられる性能を持った解を発見するシステムを、複数のエージェントの協調動作によって実現した。 この時に、実際にプログラミングを行った人達から吸い上げた要求項目を検討し、試作システムに反映させる項目を決定した。また同時に、さらなる研究の方向づけを行なう。
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