1997 Fiscal Year Annual Research Report
ベルト伝動・搬送システムの動力伝達効率に関する研究
Project/Area Number |
09650173
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
小山 富夫 大阪工業大学, 工学部, 教授 (50079547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 維明 大阪工業大学, 工学部, 講師 (60268224)
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Keywords | ベルト伝動 / 動力伝達効率 / 搬送ベルト / 挟持搬送 / 多軸伝動 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は以下のとうりである. 1.挟持搬送ベルト駆動試験機の設計と製作 2本のベルトの間に紙幣や封筒,プラスチック類を挟み込んで搬送する挟持搬送ベルト駆動試験機を設計し,製作した.この試験機は非常に特殊で複雑な構造であるため,詳細設計と製作に半年以上の長期間を要し,納品が12月中旬にずれ込んだ.このため本年度は試験機の基本性能のチェックと簡単な予備実験を行なうにとどまった.試験機は1/15歯車減速機付ACサーボモータ(出力100W)を駆動源とし,容量1Nmのヒステリシスクラッチと被動ベルトならびに搬送物を負荷としている.また4個のプ-リの回転数,軸荷重,軸トルクなどが測定でき,2本のベルト間のスリップ率も検出できる.さらに8個のプ-リを増設でき,多軸伝動ベルト試験機としての機能も有する.計測結果はすべてA/D変換され,パソコンに取り込まれた後データ処理が行なえる. 2.調査研究 大学と企業2ヶ所を訪問し,歯車装置の動力伝達効率の測定方法を調べるとともに,実際に稼働しているベルト搬送システムの問題点を調査した. 3.次年度の計画 挟持搬送ベルト駆動試験機を使用して平ベルトの取付条件やベルトの物性が損失動力に及ぼす影響に付いて実験的に検討する.
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