1999 Fiscal Year Annual Research Report
ベルト伝動・搬送システムの動力伝達効率に関する研究
Project/Area Number |
09650173
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
小山 富夫 大阪工業大学, 工学部, 教授 (50079547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 維明 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (60268224)
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Keywords | ベルト伝動 / ベルト搬送 / 平ベルト / 歯付ベルト / 動力伝達 / 伝達効率 / 摩擦損失 / FEM解析 |
Research Abstract |
ベルト伝動・搬送システムでは,動力と回転の伝達に歯付ベルトが用いられている.歯付ベルトの動力伝達効率は,システム全体の動力伝達に大きく影響を及ぼす.本年度は,歯付ベルトの動力伝達について実験とFEMによる解析で検討した.特に歯付ベルトの歯による摩擦損失の特性を明らかにするため,歯を持たない平ベルトとの比較を行なった.その結果以下の結論を得た. (1)歯付ベルトの駆動トルクは,ベルト曲げ剛性と歯の摩擦の影響で,ベルトピッチを周期として変動する. (2)歯付ベルトの駆動トルクは平ベルトのそれより大きい.つまり,歯付ベルトの方は,より大きな摩擦損失が生じている. (3)歯付ベルトの駆動トルクは歯付プーリに平ベルトをかけた場合のそれより大きいが,1ピッチを周期とする変動成分は小さい.これより,歯付ベルトの場合は歯の干渉によってプーリの多角作用が軽減されることは推測される. (4)FEM解析の結果より,歯付ベルトのかみ合いに基づく摩擦仕事はベルトピッチを周期として変動する.歯付ベルトの歯の摩擦損失は駆動トルクの変動と一致する傾向にある.
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Research Products
(1 results)