1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650211
|
Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
安達 勤 大阪産業大学, 工学部, 教授 (50029394)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉田 尚弘 大阪産業大学, 工学部, 助手 (90268251)
|
Keywords | シロッコ ファン / 流れの計測 / 三次元流速 |
Research Abstract |
昨年に引き続き同一ケーシング,同一内外径で,主として羽根の入口および出口角の異なる7種の羽根車(A-G)による性能の比較,および羽根出口付近における流速の測定結果を使った速度三角形を描くことによる羽根車流出流れの推定を行った.風圧,効率一風量の関係から最も適当と考えられたのは入口角約90゚,出口角165゚の羽根車Bで次が入口角約90゚,出口角135゚の羽根車Fである.速度三角形の考察からもこのことが裏付けられた. 羽根車C,Dでは入口角を径方向流入と考え,速度三角形から考えられる方向に合わせたが、流入量が少なかった.ファンへの流入方向は径方向ではなく,旋回方向を向いていることがわかった.これが入口案内羽根による速度転向によるものかどうか今後調べる必要がある.いずれにしても入口角β1=90°程度がこのケーシングに適当である.また,羽根車の幅はケーシングの幅71mmに対し65 mmの羽根車Aよりも50mm程度のケーシングに対し少しすき間がある方が流れがスムースになっている.出口角については160゚付近が最も良い. 今回の研究から明らかになったことの他の一つに傾斜角がある. これは羽根円弧の入口と出口を結ぶ弦の半径方向線とのなす角である.縦軸に全圧ψ_t,および静圧係数ψ_8および反動度Rを、また、 横軸に翼傾斜角θをとって図に表わすと翼傾斜角30゚付近が最も望ましい傾斜角であることがわかった.羽根車出口の速度三角形およびその軸方向分布を調べたが,この程度の羽根車ではほぼ設計風量の運転状態において羽根に対する相対流出角はの軸方向にほぼ一様に負の偏差角で流出していることになる.本年の速度測定は羽根出口一箇所で速度の測定を行ったが,次年度には羽根出口周方向における速度分布測定から周方向における相対流出角の分布を求め,これを使って最も適当な羽根車の設計法を確立したい.
|
Research Products
(1 results)