1998 Fiscal Year Annual Research Report
アーム型セミアクティブ制振装置の制振性能に関する研究
Project/Area Number |
09650279
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
大亦 絢一郎 明治大学, 理工学部, 教授 (10061954)
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Keywords | 超磁歪材料 / 超磁歪アクチュエータ / 制振装置 / 可変摩擦力 / 機器免震 / 配管系 / 地震応答 |
Research Abstract |
本研究では,地震や風により生じる機器,配管系,搭状構造物などの複雑な振動を抑制できるような多自由度制振装置を得ることを目的として,摩擦力可変型のアーム型セミアクティブ制振装置を開発した.本制振装置は4関節と3リンクから成る人間の腕のような形をした制振装置であり,関節部は超磁歪アクチュエータ,拡大機構,鋼球受け及び鋼球によって構成されている.本制振装置は四つの関節を3本のリンクでつないだ構造であるので,物体の6自由度の振動を抑制することが可能である. 本制振装置の制振性能は,超磁歪アクチュエータと拡大機構から成るアクチュエータシステムの変位・力拡大能力に依存し,関節部の鋼球押付け力が大きいほど制振性能も大きくなる.そこで本年度は,弾性ヒンジを用いたテコ式拡大機構付き超磁歪アクチュエータシステムを試作し,その拡大性能を実験と理論解析によって検討した【第10回「電磁力関連のダイナミックス」シンポジウム講演論文集(1998-6)】.その結果,鋼球押付け力を最大にするためのテコ式拡大機構の最適設計条件が存在することを確かめた. 現在,この最適条件に基づいて新しいアーム型セミアクティブ制振装置を設計・製作し,この割振装置を1質点2自由度系及び3自由度系に取り付けたときの制振性能を地震応答実験と解析によって確かめているところであり,それらの結果を第11回「電磁力関連のダイナミックス」シンポジウム(平成11年10月13日〜15日開催)で発表する予定である.
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Research Products
(1 results)