2000 Fiscal Year Annual Research Report
フィルターを用いた波長制御形レーザ駆動マイクロマシンに関する研究
Project/Area Number |
09650302
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Research Institution | GIFU NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
稲葉 成基 岐阜工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (30110183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽根 一博 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50164893)
熊崎 裕教 岐阜工業高等専門学校, 電気情報工学科, 助教授 (70270262)
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Keywords | 光熱効果 / フィルタ / レーザ駆動 / マイクロマシン / 波長 |
Research Abstract |
昨年度までの研究により、波長の異なるレーザにより、独立に光熱振動を発生させるシステムについて基礎的な研究は終了した。本年度は最終年度であり、応用的な観点からの研究と、次代につながる基礎的な研究を以下のように行った。 1.センチメートルサイズの大きさで、レーザによって誘導されるロボットを製作した。複数個のホトダイオードとマイクロコンピュータを搭載したロボットは、レーザ光の軸に沿って一直線に自走していく。ホトダイオード自体を上下に制御しながら進むので、路面の多少の凸凹にも対応することが可能である。また、ホトダイオードにフィルタを組み合わせて、色の違うレーザに反応してスタート・ストップ、前進・後進、左旋回・右旋回を切り替えるシステムについて検討した。 2.光ファイバは光学的結合が簡単になるなどいくつかの利点を有する。我々はレーザ駆動のセンサやアクチュエータとして光ファイバー体型のものを提案している。波長の違いによって独立に光熱振動を制御できることが検証されたので、次世代につながるものとして、光ファイバそのものにフィルタ作用をもたせることができるファイバグレーテイングに関する研究を行い、本方式への導入に関して検討した。今年度は、ファイバーグレーティングを施した光ファイバーを細心加工することによって、フィルタの中心波長を制御できることが可能であることを示した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 稲葉成基: "光学フィルターによって独立に選別された光熱振動"岐阜高専紀要. 35巻. 15-18 (2000)
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[Publications] H.Kumazaki: "Micromachining of optical fiber using reactive ion etching and its application"Jpn.J.Appl.Phys.. Vol.39 No.12B. 7142-7144 (2000)