1997 Fiscal Year Annual Research Report
超低消費電力・超薄型・高画質の反射形液晶ディスプレイの開発
Project/Area Number |
09650392
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
福田 一郎 金沢工業大学, 工学部, 教授 (10064445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小谷 勇慶雄 金沢工業大学, 工学部, 教授 (50170262)
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Keywords | 液晶ディスプレイ / 反射形 / TNLCD / STNLCD / 無彩色表示 / 複屈折色 / カラー表示 / 偏光板1枚式 |
Research Abstract |
平成9年度の研究実績の概要はつぎのとおりである。 (1)本課題で提案している反射板を画素電極と一体化してセル内部に設けることで偏光板を一枚に減らした構成のTN方式を用いて、実際に対角9.5インチ、ドット数640x3(RGB)X480の512色カラー反射形TFT-LCDを試作し、本方式とシミュレーションの有用性を実証した。ただし、今後更に特性改善を進めるためにはカラーフィルターや反射板の最適設計などが必要である。 (2)先に提案したノーマリブラックモードの反射形TNLCDに、TN液晶層と同じ分子配列を有する液晶高分子膜を付加することで、反射形で有利なノーマリホワイトモードの表示を可能にした新規の偏光板1枚式反射形TNLCDを考案し、この方式でカラー表示の前提条件である明るい高コントラスト比の無彩色表示が実現できることを明らかにした。この成果については今後学会・論文等で発表する予定である。 (3)表示できる色数に制限はあるが、カラーフィルターを用いないことから明るい表示と低コスト化が期待できることから、複屈折色を用いた反射形カラーSTNLCDについても検討した。高精細表示や加法混色による多色表示に適しているとの観点から我々が提案した偏光板1枚式の反射形STNLCDを用いることを考案し、この方式で実用できるカラー表示特性が得られることを明らかにした。この成果についても今後学会・論文発表する予定である。 (4)当初の目的である偏光板1枚式の反射形TNLCDとSTNLCDの表示特性と関連パラメータの関係についてはほぼ予定どおり明らかにすることができた。
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Research Products
(1 results)