1998 Fiscal Year Annual Research Report
バーチャルカメラを用いた3次元TV電話システムの研究
Project/Area Number |
09650407
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
井澤 裕司 信州大学, 工学部, 助教授 (70252062)
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Keywords | TV電話システム / バーチャルカメラ / 臨場感通信 / 画像伝送 / 3次元モデリング / 3次元形状計測 / 液晶ディスプレイ |
Research Abstract |
本研究は、遠方の対話者とあたかも1枚のガラスを通して話しているかのような臨場感ある画像通信を実現するTV電話システムに関するものである。通常のTV電話では、カメラをモニタ上部または横に設置せざるを得ない。このため、対話者の視線が一致することはなく、不自然な映像となる。また、人間は単眼でもその位置を移動させることにより、ある程度の立体感を得ることができる(動体視差)。本研究の目標は、仮想的な視点における映像を生成するバーチャルカメラにより対話者の視線を一致させると同時に、視点移動に応じた擬似3次元的な映像を通常の2次元モニタ上に表示することにより、臨場感ある画像通信を実現することにある。具体的には、モニタ上部の液晶ディスプレイを用いて縦縞のビームパタンを照射し、モニタ横に設置した2台のTVカメラの映像を解析することにより、対話者(送信側)の頭部形状をリアルタイムに計測し、3次元モデリングを行う。次に、受信側対話者の視点を検出して送信側に伝送し、上で述べた仮想的な視点情報とする。さらに、そこからガラス越しに見えるであろう対話者頭部のモニタ上への射影(2次元画像)を求め、これを受信側に伝送してモニタ上に表示する。 昨年度は、コンピュータ周辺の環境整備(ソフト、ハード)及びアルゴリズムの基礎検討を中心に研究を実施した。 本年度の具体的な実施項目は以下の通りである。 (1) 動体視差による擬似3次元表示に関する基礎実験 (2) 液晶ディスプレイ表示用コンピュータ間の通信制御及びTVカメラの制御 (3) 液晶ビームパタン及びその走査法に関する検討 (4) 人間頭部模型を用いた3次元計測の基礎実験 (5) OpenGLを用いたテクスチャマッピングの処理速度の評価 (6) 3次元モデリングの高速化に関する検討
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Research Products
(2 results)