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1998 Fiscal Year Annual Research Report

惑星探査のためのインテリジェント波動受信機の開発

Research Project

Project/Area Number 09650412
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

橋本 弘蔵  京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (80026369)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 八木谷 聡  金沢大学, 工学部, 講師 (30251937)
長野 勇  金沢大学, 工学部, 教授 (50019775)
松本 紘  京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (00026139)
KeywordsDigital Signal Processor / データ圧縮 / サブバンド圧縮法 / Digital Down Converter / 惑星探査 / 波動受信機 / 掃引受信機
Research Abstract

本研究の目的は,地球周回衛星のみならず惑星探査に向けて、観測データを効率よく地上に伝送する,高いインテリジェント機能を持つ波動受信機(インテリジェント受信機)を開発することにある。データ圧縮や信号識別,自律制御等の処理を行って,与えられたテレメータ帯域を最大限に生かせるシステムを開発する。
本年度は,Digital Down Converter(DDC)を用いた掃引受信機を開発した。DDCはA/D変換されたデータをディジタル処理により低い周波数の信号に変換するものである。このICを用いて2MHzまでのA/D変換された信号を局部発振周波数を中心とする100kHz帯域の信号を±50kHzの複素信号(解析信号)に変換する。この信号に昨年度開発した帯域圧縮を行えば,波形伝送が可能である。本年度はさらに,この信号に高速フーリエ変換(FFT)を施し,周波数分析を行った。局部発振周波数を100kHzおきに20回変化させれば,0から2MHzまでの周波数分析を行うことができる。それぞれに1024点のFFTを行った場合,周波数分可能は約195Hzとなるが全体を掃引するのに要する時間は292ミリ秒であった。アナログ方式のGEOTAILの波動観測装置では,100-800kHzを5.4kHzの帯域で掃引するのに8秒かかっていたのと比べると格段の速さを実現できた。
以上のように,本研究によって高速高分解能の周波数分析やデータ圧縮を行った波形伝送を行うできるようになり,今後の惑星探査などに利用可能なシステム開発を行うことができた。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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