1998 Fiscal Year Annual Research Report
統合通信網の非常災害対策通信への応用と回線移動率改善のための諸方策比較の研究
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09650420
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Research Institution | Hokkaido Institute of Technology |
Principal Investigator |
初田 健 北海道工業大学, 工学部, 教授 (10198757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 由直 北海道大学, 工学部, 教授 (90001180)
三橋 龍一 北海道工業大学, 工学部, 助教授 (90254698)
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Keywords | 衛生通信 / 統合通信網 / パケット通信 / 災害対策通信 / サイトダイバーシティ方式 / サテライトダイバーシティ方式 |
Research Abstract |
HIT-Networkを災害対策用として応用するため、E-mail・インターネットなどへの地上網(LAN)接続、簡易無線端末による経済化などの実現するための通信実験を行なった。また、伝搬特性を明らかにするために複数の衛星信号の降雨・降雪減衰特性を測定した。 (1) 災害対策用PC-USAT構築法:これまで研究してきたHIT-Networkを災害対策用に適用するための問題点や回線設計、サービスの種類などを明らかにした。第2地球局導入にともない、地球局の室内ユニット(IDU)とパソコンの間のインターフェイス(V35-RS232C)を経済的に実現するために、マイクロプロセッサを用いて試作し、高速な動作を確認した。 (2) 超小型地球局と簡易無線端末による地球局の複数加入者利用:基地局-小型地球局-簡易無線端末(無線LAN端末)の網構成をモデル的に試作するための通信制御ソフトの検討を行なった。 (3) サイト・ダイバシチ(SD)特性実験:方式実現に必要な電波伝搬特性(信号減衰時間率特性、短・長距離SDなどのデータ)の衛星実験を行った。既に測定を行なっている北大、早大等の地球局に追加して北見工大、室蘭工大の地球局からも信号送出を行ない80km、200kmのSD特性のデータを取得した。 (4) Sat.D方式の特性測定:Sat.D方式を採用したときに信号減衰の時間率の改善効果を把握するために複数衛星(JCSAT-1,2,3,SuperBird-A,B,BS衛星)の信号を引続き受信し、計算機処理により方式設計データを得た。 (5) サテライト・ダイバシチ(Sat.D)方式用衛星間の所要軌道間隔設計データの取得実験:Sat.D方式で使用する2衛星の軌道間隔は何度が十分かの設計資料を得ることに着目して実験を行ない、データの整理を行なった。この結果、軌道間隔よりもSat.Dを行う衛星性能が類似した衛星同士を組合せると、良好なSat.D特性が得られることが明らかとなった。
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Research Products
(14 results)
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[Publications] T.Hatsuda,N.Okuno and R.Mituhashi: "“Multiple Satellites Diversity Characteristics in Snowing Climate and Sytem Application for 14/12 GHz Bnad"" 1998 IEEE AP-S International Symposium. Session B1. pp.2116-2119 (June,1998/06.)
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[Publications] T.Hatsuda and T.Katoh: "“Ultra High Bit-rate Satellite Network with Combination of GSO and LEO Satellites"" 21st International Symposium on Space Technology and Science. Session h. 98-h-12 (1998/05.)
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[Publications] T.Hatsuda Y.Motozumi and T.Nakayasu: "“Multiple-beam Optical Fiber Geostationary tether Satellite(F-GTS)System Design and its Communication Capacity"" Proc.17th AIAA Communications Satellite Systems Conference. Srssion 27. pp.785-791 (1998/02.)
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[Publications] 初田健,奥野修敬,井上孝一,三橋龍一: "“14/12GHz帯サテライト・ダイバーシティ方式の降雪期間特性の検討"" 電子情報通信学会論文誌(信学論). B-II,Vol.J81-B-II,No.5. pp.558-561 (1998/05.)
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[Publications] 初田健,西浦秀一,長谷川昌孝,高玉伸悟,成田孝弘,三橋龍一,清水孝一,青木由直: "“改良型PC-USAT方式と簡易型地上網接続方式"" 電子情報通信学会論文誌(信学論). B-II,Vol.J81-B-II,No.5. pp.429-438 (1998/05.)
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[Publications] 三橋龍一,川村浩,青木由直,初田健: "“北海道統合通信網におけるディジタル衛星通信用画像伝送方式"" 電子情報通信学会論文誌(信学論). B-II,Vol.J81-B-II,No.5. pp.478-485 (1998/05.)
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[Publications] 初田健,山田芳伸、村上幹幸、加藤忠義: "“静止光ファイバーテザー衛星(F-GTS)と低軌道衛星を組合せた超高速ハイブリッド衛生ネットワークの検討"" 電子情報通信学会技術報告、衛星通信研究会. SAT98-35. pp.37-42 (1998/06.)
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[Publications] 村上幹幸、山本 学、初田健: "“複数ビーム静止光ファイバーテザー衛星(F-GTS)方式とビーム長短縮の諸方策"" 電子情報通信学会技術報告、衛星通信研究会. SAT98-36. pp.43-48 (1998/06.)
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[Publications] 高玉伸悟,西浦秀一,星野博一、三橋龍一,青木由直,初田健: "“北海道統合通信網におけるM2PC-USAT方式の2地球局折り返しインターフェイスの設計と衛星経由総合実験"" 電子情報通信学会技術報告、衛星通信研究会. SAT98-37. pp.49-54 (1998/06.)
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[Publications] 三浦友行、高玉伸悟,星野博一、三橋龍一,初田健: "“北海道統合通信網における新しいIDU/端末間インターフェイス回路の設計と実験結果"" 電子情報通信学会技術報告、衛星通信研究会. SAT98-38. pp.55-60 (1998/06.)
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[Publications] 三橋龍一,川村浩、青木由直,初田健: "“北海道統合通信網における衛星経由の階層型画像伝送方式の検討"" 電子情報通信学会技術報告、衛星通信研究会. SAT98-39. pp.61-66 (1998/06.)
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[Publications] 唐、棚橋、青木、三橋、初田: "“フレネル変換による電子透かし法の開発と衛星通信による透かし画像伝送実験"" 電子情報通信学会技術報告、衛星通信研究会. SAT98-40. pp.67-72 (1998/06.)
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[Publications] 初田健,星野博一、三浦友行、三橋龍一: "“北海道統合通信網に用いるIDU/端末間インターフェイスの設計"" 北海道工業大学研究紀要. 27号(印刷中). (1999)
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[Publications] 初田健,山田芳伸、村上幹幸、加藤忠義: "“静止光ファイバーテザー衛星(F-GTS)と低軌道衛星を組合せた超高速ハイブリッド衛星網の設計"" 北海道工業大学研究紀要. 27号(印刷中). (1999)